米コインベースがサブスクサービス提供へ、取引手数料無料や各種特典も

ゆくゆくは35カ国展開を目指す

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)が、サブスクリプションサービスを開始する。同社が5月18日発表した。

発表によれば、コインベースはサブスクリプションサービスの「コインベース・ワン(Coinbase One)」をまず、英国・ドイツ・アイルランドで提供するという。また、同サービスは、今後数カ月をかけて31カ国にて提供する予定とされているが、正確な時期などは不明だ。

「コインベース・ワン」は、月額29.99ドル支払うことで取引手数料が無料になるサービスとのこと。加入者は、24時間年中無休の顧客サポートやステーキング報酬の増額、事前記入済みの確定申告書類「フォーム8949」の受け取り、コインベースが提携する様々な暗号資産企業からの特典が受けられるという。

なお「コインベース・ワン」は、新規ユーザーに対し、30日間の無料トライアル期間を設けている。

提携企業からの特典も

「コインベース・ワン」利用者は、コインベースが提携する企業からの特典を受けることもできるとのこと。

具体的には、暗号資産関連のリサーチファームであるメッサリ(Messari)提供の「メッサリプロ(Messari Pro)」にて、暗号資産市場の洞察・分析を90日間独占的に利用できる他、暗号資産に関する税務ソフトウェアサービス提供の米コイントラッカー(CoinTracker)のポートフォリオアシスタントによる個人向け暗号資産ポートフォリオ分析を6ヶ月間無料で受けられるサービスなどが提供されるという。

米インシュアテック企業のLemonade(レモネード)は、一部の個人向け保険商品を10%オフで提供するという。ちなみに、提供状況は州や地域によって異なるとのことだ。

また、9月に開催予定の暗号資産関連メディア「ブロックワークス(Blockworks)」のイベント「Permissionless II」のチケットを、20%オフで購入できる権利も付与されるとのこと。

さらにこの他にも複数企業からの特典が発表されている。コインベースは、近日中により多くの企業と提携する予定としている。

コインベースは5月、ビットコインを担保に現金を貸出すサービス「コインベースボロー(Coinbase Borrow)」の提供をやめることをユーザーに通知している。サービス廃止の理由は需要の低迷だと報じられていた。

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参考:コインベース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ivanmollov

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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