米コインベースにSui(SUI)上場へ

コインベースにSUI上場へ

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、暗号資産スイ:Sui(SUI)の取り扱い予定を5月18日発表した。

同取引所でのSUIの取り扱いは流動性条件が満たされ次第、5月18日9:00(日本時間19日2:00)から開始する予定とのこと。なお取り扱われるのはSuiネットワークのネイティブトークンとなる為、他ネットワークで発行されたトークンは入金不可となる。

またSUIは「コインベースドットコム(Coinbase.com:販売所)」及び「コインベース・エクスチェンジ(CoinbaseExchange:取引所)」で取り扱われるとのこと。取引ペアについては、SUI-USDがサポートされる予定。

今回の新規銘柄の取り扱いはコインベースサービス提供地域のうち一部は対象外となるとのこと。日本についてはコインベースが事業縮小による取引停止をしているため、国内でのSUIのサポートは対象外となる。

またコインベースでのSUI取り扱いは、新規銘柄や市場で取引量が比較的少ない銘柄に付けられる「Experimental label(実験的ラベル)」の対象となっている。このラベルは、市場の状況で取引量が増えた場合に削除される予定だ。

Suiはメタ(Meta)のブロックチェーン研究開発部門であるディエム(Diem)の元リードエンジニアたちによって設立されたミステンラボ(Mysten Labs)開発のブロックチェーン。また5月3日にメインネットがローンチしたばかりであり、高い処理性能による高速なトランザクションと低い手数料で利用できることから高く評価されている。

なおSuiはディエム開発の開発言語「ムーブ(Move)」を採用している。またSuiの他に、ディエムの開発チームに所属していた元メンバーによって開発されているL1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」でも、Suiと同じく開発言語には「Move」が採用されている。

またSuiブロックチェーンを利用する際に必要なガス代などに利用されるネイティブトークン「SUI」もブロックチェーンのローンチに合わせ発行しており、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)で実施されたローンチパッドには40 億ドル以上のトークンがステークされた。

現在SUIは、バイナンスの他、クーコイン(KuCoin)、クラーケン(Kraken)、ビッサム(Bithumb)、ビットフィネックス(Bitfinex)にて取引が行われている。時価総額については、記事執筆時点で¥86,395,459,557となっている(5/18 11:00コインマーケットキャップ調べ)。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。