ビットコイン(BTC)ベースの「BRC-20トークン」、市場価値の合計が9億ドル超える

「BRC-20」トークンの市場価値が9億ドル突破

ビットコイン(BTC)ネットワークのトークン規格「BRC-20」を利用したトークンの時価総額が合計9億ドル(約1,218億円)を突破した。

「BRC-20」はビットコインネットワーク上の「SATOSHI」すべてに個別のIDを割り振れるようにするプロトコル「オーディナルズ(Ordinals)」を使用することで実現されたトークン規格だ。3月に実験的なトークン規格として作成されたのが始まりであり、記事執筆現在(5月10日16時)で14,307種類のトークンが作成されている。ちなみに「SATOSHI」とは、ビットコインの最小取引単位であり、0.00000001BTCのことである。

「BRC-20」トークンは登場以来市場が急拡大している。大きなボラティリティがあるため時間によって上下するが、市場全体の時価総額は5月8日に9億ドルを超えたことが報道された。5月10日現在は、およそ9.3億ドルとなっている。また直近24時間の取引高は約2.1憶ドルを記録している(5月10日16時 BRC-20.io調べ)。

同規格は現在、事前に定義されたコードを実行するスマートコントラクトを用いての送金に対応していないなど、技術的な課題を含んでおり、注意が必要である。

また「BRC-20」トークンは、送金の際にビットコインネットワークを使用する。そのため現在同ネットワークでの取引数が大幅に増加しており、取引手数料が急上昇していることも問題視されている。

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参考:BRC-20.io
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Who_I_am・LongQuattro

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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