ドバイ暗号資産規制当局、ブローカー・ディーラー区分の「MVP運用ライセンス」を初認可

ドバイVARAがブローカー・ディーラーでMVPライセンスを初認可

UAE(アラブ首長国連邦)に拠点を置く中東地域に特化した暗号資産(仮想通貨)取引所ビットオアシス(BitOasis)が、ドバイの暗号資産規制当局より初めて、ブローカー・ディーラー区分におけるMVP(Minimum Viable Product:最小実行可能製品)運用ライセンスを取得した。ビットオアシスが5月1日発表した。

ドバイ首長国の暗号資産(仮想通貨)規制機関VARA(Virtual Assets Regulatory Authority)は、アラブ首長国連邦が暗号資産業界の世界的なハブになることを推進する中で、各首長国で台頭する暗号資産業界を規制するため、2022年3月に設立されている。

VARAでは、7つの区分を規制対象とする暗号資産の活動ライセンスを提供している。これにはアドバイザリー、ブローカー・ディーラー、カストディ(保管)、交換業、レンディング(貸し借り)、移転・決済、管理・投資サービスがある。

またそれらは一連の段階を経て企業にライセンスが付与されている。2022年3月にライセンスプロセスを開始するための仮承認を受けたビットオアシスは、ブローカー・ディーラーにおけるMVPステージを完了した最初の暗号資産取引所となった。

なおVARAのウェブサイトによると、FMP(full market product:全市場製品)ステージでライセンスを取得した企業はまだない。

ビットオアシスは「VARAの規制体制の下ドバイの本社から、適格な個人および機関投資家にブローカー・ディーラー・サービスを提供できるようになった」と声明で述べている。

またVARAのCEOであるヘンソン・オーサー(Henson Orser)氏は「VARAのエコシステムは、消費者保護を核に、価値の創造、リスクの軽減、投資機会の強化のバランスを取ることを目的としています」と述べている。

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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Dubai crypto regulator awards first broker-dealer MVP operational license
Writing by Lisa Barrington; Editing by Robert Birsel
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。