ポリゴンラボ、イーサL2「Polygon zkEVM」メインネットβ版ローンチ

イーサL2「Polygon zkEVM」メインネットβ版がローンチ

ポリゴンラボ(Polygon)が、「Polygon zkEVM」のメインネットベータ版をローンチしたことを3月27日発表した。

「Polygon zkEVM」は、ポリゴンラボが開発するイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2(L2)スケーリングソリューションだ。2月14日に事前予告されていた日程に予定通り、メインネットベータ版がローンチされた。

また今回アップデートされた情報として、「Polygon zkEVM」が完全なオープンソースとなったことが発表されている。

ポリゴンラボによると「Polygon zkEVM」メインネットベータ版の最初のトランザクションは、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリク・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が実行したとのこと。なおブテリン氏はこのトランザクションハッシュ「0x18db0b46e46777b5b369460be229b0704abe7d24bf88dbfee99054c43b0c121c」の入力データにおいて「A few million constraints for man, unconstrained scalability for mankind:人間には数百万の制約、人類には無制約のスケーラビリティ」のメッセージを残している。

なお「Polygon zkEVM」はゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)の活用により複数のトランザクション(取引)を1つのトランザクションとしてまとめて処理し、送ることでイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決しているという。

またEVM(Ethereum Virtual Machine)との互換性も確保されているため、開発者とユーザーはイーサリアム上で使用しているのと同じコード、ツール、アプリなどが「Polygon zkEVM」上で使用できるとのことだ。

関連ニュース

参考:ポリゴンラボ最初のトランザクション
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Vit_Mar・PerlaStudio・artacet

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

広告

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している