KDDI、オアシス(OAS)のバリデータに参画、ゲーム・エンタメ領域での連携模索も

KDDIがオアシスのバリデータに参画

KDDIがゲーム特化ブロックチェーンOasys(オアシス)のバリデータに参画決定したことが3月28日発表された。

オアシスの発表によるとKDDIは、これまで通信インフラを構築してきた実績を活かし、Oasysブロックチェーンを全面的にサポートするとしている。

また今回のバリデータ参画をきっかけにKDDIは、新たなweb3領域におけるゲーム・エンタメ関連の取り組みにおける可能性をオアシスと模索するとのことだ。

KDDIは3月7日、メタバースおよびweb3に関するサービス「αU(アルファユー)」の始動を発表している。今回のオアシスバリデータ参画はKDDIのweb3への取り組みの一環となるとのこと。

なおオアシスによると今回のKDDIのバリデータ参画決定は、2月に参画発表したソフトバンクに続く第二群バリデータとしての追加になるという。ソフトバンク・KDDIの他にも2社が、オアシスのバリデータに参画することが決定しているとのことだ。残り2社のバリデータ参画企業については、順次発表が行われる予定だ。

「Oasys」の初期バリデータには21社(下記参照)が参画しているため、第二群バリデータ参画企業を含めると合計で25社がバリデータとなる予定だ。

オアシスは1月19日、2028年までの完全DAO(自律分散型組織)化に向けガバナンスを立ち上げている。

2023年は試験的な運用体制として、オアシスのパートナー企業を中心としたジェネシスカウンシル(Genesis Council)にて議題の提案や投票を行っていくとしている。

なおオアシスは今後プロジェクトに関する様々な意思決定に関して「オアシスのトークンホルダーに参加してもらい、ネットワークを分散化させていく」としているが、今回の発表では新たに「中期的にはOasysネットワークのさらなる分散化のため、カウンシルでの議論を通じて、バリデータ参加を一般に解放することも含めて検討する予定です」と述べている。

またオアシスのネイティブトークン「OAS」は、国内暗号資産(仮想通貨)取引所としては初となるビットバンク(bitbank)への上場が決定している。

なおオアシスは昨年12月12日にメインネットのローンチプロセスが完了し、その後「OAS」は同日にOKX、Kucoin、Bybit、Gate、Huobiといった海外取引所に上場していた。

※オアシス初期バリデータ一覧(21社)

Aster Network(アスターネットワーク)、バンダイナムコ研究所、BOBG(ボブジー)、Com2uS(カムツス)、CryptoGames(クリプトゲームス)、doublejump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ)、gumi(グミ)、jump(ジャンプ)、MCH(エムシーエイチ)、netmarble(ネットマーブル)、neowiz(ネオウィズ)、SEGA(セガ)、イールド・ギルド・ゲームス(Yield Guild Games)、Thirdverse(サードバース)、UBISOFT(ユービーアイソフト)、WEMADE(ウィメイド)、bitFlyer Blockchain(ビットフライヤーブロックチェーン)、NHN PlayArt、グリー、ミシカルゲームス(Mythical Games)、スクウェア・エニックス。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/ablokh

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。