コインベストがIEO事業参入、DART’s社のDARトークン販売準備へ

コインベストがIEO事業参入

国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインベスト(CoinBest)が、IEO事業への参入を3月24日発表した。同社はIEO事業の第一弾として、分散型台帳技術を用いたデジタルライツマネジメントシステムの構築事業などを手掛けるDART’s(ダーツ)株式会社が発行するDARトークン(デジタルアセットライトトークン)のIEO実施に向けた契約を締結したとのことだ。

発表によるとDARトークンは、DART’sエコシステム内の決済⽤に利⽤される暗号資産トークンであるとのこと。なおDART’sエコシステムは、あらゆる産業に向けて「資産価値の定義」、「資産価値の保全」、「著作権及び著作隣接権の保全・取引・流通・販促・決済・収益分配等の利便性」を提供し、NFT及びRFT(リ・ファンジブル・トークン)市場の変革に寄与することを目指すという。

なおDART’sはRFTについて、「唯⼀無⼆のNFTに付随する諸権利を個別に定義し、複製して流通させる、第3のトークン」と説明している。

IEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)とは、企業等のブロックチェーンプロジェクト発行のトークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのこと。

国内においてIEOを実施したのは、Hashpalette(ハッシュパレット)によるコインチェックでのパレットトークン(Palette Token/PLT)と、サッカーJ2リーグに加盟する「FC琉球」によるGMOコインでの「FCRコイン(FCR)」、そしてトークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」によるコインチェックでのフィナンシェトークン(FNCT)となっている。

また国内IEO4号案件となる、オーバース発行の「Nippon Idol Token(NIDT)」が、3月29日19:00からDMM Bitcoinとコインブックにて購入申し込みを開始する。

また今回のDART’sのようにIEOに向け準備を進めている事例は複数ある。

ビットレートで準備を進められているEVM互換の国産ブロックチェーン「Japan Open Chain」開発元のG.U.Technologies(ジーユーテクノロジーズ)が発行する「手数料トークン」や、GMOコインが進めるモバイルファクトリーの100%出資子会社であるビットファクトリー発行の「QYSコイン」、ビットフライヤーではハッシュパレット運営のPlay to Earn型ブロックチェーンゲーム「ELF Masters(エルフマスターズ)」のガバナンストークン「ELF」およびバーチャルワールド「Yay!」を運営するナナメウエ発行の「YAY」などその他複数の案件がIEOの準備を進めている。

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参考:コインベスト
デザイン:一本寿和
images:iStocks/koyu

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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