ステートストリートとコッパーが業務提携を終了
米大手資産運用企業ステートストリート(State Street)と暗号資産(仮想通貨)カストディアンの英コッパー(Copper)が、業務提携を終了した。米コインデスクが3月17日報じた。
ステートストリート・デジタルとクーパーは、昨年3月に契約を締結していた。これによりステートストリートは暗号資産カストディサービスを提供開始するとみられていた。
報道によると今後両社はそれぞれで、製品開発を行いデジタル戦略を構築していくという。
なおステートストリートは引き続き、トークン化された証券のみならずネイティブトークンの多角的なソリューションに取り組むとのこと。
ステートストリートは暗号資産やブロックチェーン領域に対応するため、ステートストリート・デジタルを2021年6月に立ち上げている。ステートストリート・デジタルでは、ステートストリートのデジタルアセットに特化した新部門として、分散型台帳技術・暗号資産・中央銀行デジタル通貨(CBDC)・ブロックチェーン・トークン化などに関する事業などを担っている。
なおコッパーは事業戦略変更に伴い、事業再編を行うことを3月17日に発表していた。人員を削減し、今後はカストディ事業の他、取引所外取引ツール・決済ネットワーク提供サービスの「Clear Loop」に注力していくという。
なおコッパーは人員削減の理由を「デジタル資産分野における現在の厳しい状況、不透明な米国の規制環境、および戦略的な提供に注力する意向を踏まえ、事業の合理化を進めた結果」と説明している。
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参考:コッパー
デザイン:一本寿和
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