インド中銀とUAE中銀がCBDC実験へ、2国間ブリッジなど実施へ

RBIとCBUAEがCBDC実験で協力

インドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)とアラブ首長国連邦中央銀行(CBUAE)が、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する共同実験を行うことを3月15日に発表した。

これにあたりRBIとCBUAEはアブダビにて、金融商品・サービスにおける協力関係の強化及び、イノベーションを共同で実現するための覚書(MoU)に調印。フィンテックの様々な新興分野、特に中央銀行デジタル通貨(CBDC)領域で協力する予定だという。

両中央銀行は、CBDCの国境を越えたユースケースをテストし、両銀行によるCBDC間の相互運用性について検討するという。具体的には、送金や貿易に関する国境を越えたCBDC取引を促進するために、2国間CBDCブリッジの概念実証(PoC)と複数回にわたる実験を共同で実施する予定だという。

この2国間による取り組みは、コスト削減や、国境を越えた取引の効率化、インドとUAEの経済関係のさらなる発展につながることが期待されるという。

なお覚書では、フィンテックや金融商品・サービスに関連する事項についての技術協力や知識共有についても規定されているとのことだ。

CBUAEは2月12日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行を含む「金融インフラ変革プログラム(FITプログラム)」を発表。2026年までに「FITプログラム」を完了することを目指していると伝えていた。

RBIは、同行が支援する中央銀行デジタル通貨(CBDC)「デジタル・ルピー(eルピー)」をホールセール(金融機関などの大口業務)分野で昨年11月より試験運用開始していた。

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参考:インド準備銀行
デザイン:一本寿和
images:iStocks/liulolo・Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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