バイナンスで英ポンド一時入出金停止へ、新たな決済業者探しへ

バイナンスで英ポンド一時入出金停止へ

大手暗号資産(仮想通貨)バイナンス(Binance)が、グローバル版バイナンスでの英ポンド(GBP)の入出金を5月22日から停止するようだ。バイナンスがユーザーに送付したと思われるメールで明らかになった。

バイナンスは英ポンドの決済事業者スクリル(Skill)より、英ポンド(GBP)の入出金サービスの提供を停止する通知を受けたとのこと。これにより英ポンドの入出金機能「高速決済サービス(FPS)」と「カード」が停止されるとのこと。なお出金サービスの停止については、後日詳細が発表されるようだ。

またバイナンスは、今回の停止に関しユーザーのバイナンスアカウントや取引所「Binance.com」で利用可能なその他の商品、サービスには影響がないと説明している。

なおバイナンスは、ユーザーに英ポンドの入出金サービスを提供するために、代替の決済事業者探しに懸命に取り組むとしている。

バイナンスと英国

バイナンスは2021年6月にイギリス金融規制当局であるFCA(金融行動監視機構)から、サービス停止の通知を受けている。またFCAバイナンスについて、同国にて規制されていない取引所であるとして消費者に対し警告を行っている。

FCAは、バイナンスグループが英国の顧客にWebサイト「Binance.com」を介してサービスを提供しているとして指摘しており、ローンチ前のバイナンスUKとその運営会社であるBinance Markets Limitedおよびバイナンスグループが英国にて規制に準拠するライセンスを保持していないと説明をしている。

なおバイナンスUKのホームページでは現在、「バイナンスの英国拠点の企業バイナンスマーケッツ(Binance Markets)は英国の規制下で活動することが許可されておらず、まだいかなるビジネスも行っていない」と、FCAからの要請を受けたことについての声明が表示されている。

関連ニュース

参考:Binance
images:iStocks/LuckyStep48

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

広告

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された