保険大手アクサの投資部門、フランスでデジタル資産サービス提供のライセンス取得

Axa Investment Managersがデジタル資産ライセンス取得

大手保険会社アクサの投資会社であるアクサ・インベストメント・マネージャーズ(Axa Investment Managers)が、仏金融規制当局の金融市場庁AMF(Autorité des marchés financiers)のデジタル資産サービスプロバイダー(DASP)のライセンスリストに3月7日登録された。

これによりアクサ・インベストメント・マネージャーズは、フランスでのデジタル資産の保管や管理(カストディ)、売買・取引が可能となった。

なおAMFのデジタル資産ライセンスリストには同社の他、大手暗号資産取引所バイナンス運営のバイナンスフランス(Binance France)、投資プラットフォーム提供のイートロヨーロッパ(ETORO Europe)など65が登録されている。

アクサ・インベストメント・マネージャーズは世界24か所に拠点を持つ投資運用会社だ。運用資産残高は昨年12月時点で8240億ユーロ(約119兆円)と報告されている。

EUの暗号資産規制に関する動き

昨年10月5日、欧州理事会にて暗号資産市場規制法案(MiCA)が可決された。MiCAは、EU(欧州連合)の暗号資産サービスプロバイダーに向けて包括的な暗号資産市場規制を示す法案で、早ければ2024年初頭より制定される予定だ。

の法案が施行されると国内のDASP登録手続きがより厳しくなる。今回アクサ・インベストメント・マネージャーズは、この法案の施行前にライセンス登録を果たした格好となった。

なおフランス中央銀行のフランソワ・ビルロワ・ド・ガロー(François Villeroy de Galhau)総裁は1月の年頭スピーチにて、「MiCAが施行されるよりも前に、同国でのライセンス制度を強制的なものとしたい」との考えを表明していた。

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参考:AMF
デザイン:一本寿和

images:iStock/HJBC

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者