ミステンラボがアリババクラウドと提携、「Sui(SUI)」のweb3エコシステム開発に向け

ミステンラボがアリババクラウドと提携

「Sui(スイ)」ブロックチェーンを開発するミステンラボ(Mysten Labs)が、クラウドコンピューティングサービスであるアリババクラウド(Alibaba Cloud)との提携を3月7日発表した。「アリババクラウド Day Dubai Summit 2023」で発表された。

アリババクラウドは現在、企業向けweb3プロダクトとして「BaaS(Blockchain as a Service)」や「マネージドフルノードサービス」などを提供している。

またweb3ソリューションとしてはAI活用のデジタル本人確認ソリューション「ZOLOZ / eKYC Engine」や「スマートコントラクト監査サービス」、「ウォレットアズアサービス」も提供している。

この提携により両社は、「スイ」ネットワーク上で持続可能なweb3エコシステムを開発していくとのこと。

ミステンラボは今回の提携により、アーカイブノード、セキュアなクラウドインフラストラクチャ、Eコマース、ペイメント(支払い)に関する新たな展開を行うとしている。

ミステンラボとは

「スイ」の開発を行うミステンラボは、メタ(Meta)のブロックチェーン研究開発部門であるディエム(Diem)の元リードエンジニアたちによって設立された企業。同社はディエムでの開発経験を活かし、あらかじめ10億人のユーザーが利用することを想定してブロックチェーンの構築を進めている。

なお「スイ」はディエム開発の開発言語「Move(ムーブ)」を採用している。また「スイ」の他に、ディエムの開発チームに所属していた元メンバーによって開発されているL1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」でも、「スイ」と同じく開発言語には「ムーブ」が採用されている。

ミステンラボは今年2月10日、スイ成長の為に中国の大手IT企業テンセント(Tencent)のクラウド事業「テンセントクラウド(Tencent Cloud)」と提携している。

また「スイ」は昨年11月、外部バリデーター向けのテストネットを公開しており、またミステンラボとしては9月に、「スイ」のアジア太平洋地域での拡大に向けてシリーズBラウンドにて3億ドル(約430億円)の資金調達を完了している。

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参考:Mythen Labs
images:iStock/Robert Way

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。