アバランチ(AVAX)、トランザクションデータ活用をサポートする「Glacier API」β版公開

アバランチが「Glacier API」β版発表

レイヤー1ブロックチェーン「アバランチ(Avalanche)」の開発を主導する米アバラボ(Ava Labs)が、ブロックチェーンデータをインデックス化して利用できるAPI「Glacier API(グレイシアAPI)」のベータ版リリースを3月1日に発表した。

「Glacier API」利用によりweb3開発者は、リアルタイムだけでなく過去のトランザクションデータを活用するアプリケーションを簡単に構築できるようになるという。アバラボは同APIによって「開発者にエクスプローラーやウォレット サービス、トークン転送などに役立つ幅広い有用なデータを提供する」と説明している。

「Glacier API」はアバランチだけでなく、アバランチのサブネット、またイーサリアム(Ethereum)のEVM(イーサリアムバーチャルマシン)と互換性のあるブロックチェーンのデータを取得することができるとのこと。

アバラボの日本責任者であるロイ氏によると、同APIはアバランチのサブネット全てをインデックスする為、インデックス開発の必要が無く、より簡単に独自チェーンが開発出来るようになったとのことだ。

現在「Glacier API」の利用は無料だ。そしてユーザーエクスペリエンス調査やバグレポートを提出した利用ユーザーの中からランダムに、限定版のグッズがプレゼントされる予定とのことだ。

アバラボは2月末にアバランチ上で高性能な仮想マシンを搭載したブロックチェーンを構築するためのフレームワーク「HyperSDK(ハイパーSDK)」を公開している。これにより開発者は少ないコードで超高速のブロックチェーンを構築でき、独自のブロックチェーンのカスタマイズに集中した開発が可能となったとのこと。

なお「HyperSDK」は「Glacier API」と同じく、まだ完成版ではない。両者ともに今後のアップグレ―ドにより内容が変更される可能性がある。

関連ニュース

参考:アバラボ
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Myvector

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

広告

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している