チリーズ(CHZ)が68億円のインキュベータープログラム、ジャンプクリプトが支援

チリーズがチリーズラボ設立

ファンエンゲージメントプラットフォーム「ソシオスドットコム(Socios.com)」を運営するチリーズ(Chiliz)が、5000万ドル(約68億円)のインキュベータープログラムで「チリーズラボ(Chiliz Labs)」を立ち上げたことを3月1日発表した。

この「チリーズラボ」の立ち上げは、ブロックチェーンインフラ開発企業「ジャンプクリプト(Jump Crypto)」からの支援により実現したとのこと。

また「チリーズラボ」は、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換のレイヤー1ブロックチェーンである「チリーズブロックチェーン」を構築しており、「チリーズブロックチェーン」上に構築するweb3プロジェクトへ投資やサポートをしていくという。

現在「チリーズブロックチェーン」でweb3プロジェクト構築に取り組む最初の企業として、ファンエンゲージメントプラットフォーム提供企業のライブライク(LiveLike)とファンフェスト(FanFest)が発表されている。そして近日中に「チリーズブロックチェーン」上でweb3プロジェクトを構築する8から10の追加企業が発表される予定とのことだ。

なお近いうちにコンセンサスアルゴリズム「PoSA(Proof of Staked Authority)」を採用した、アップグレードバージョンの「チリーズブロックチェーン V2」をリリース予定とのこと。

「Socios.com」とは

「Socios.com」はチリーズのブロックチェーン技術を活用し、プロスポーツチームがファントークンの発行と販売ができるプラットフォームだ。

チリーズは、アメリカンフットボール、バスケットボール、クリケット、サッカー、ゲーム、アイスホッケー、MMA、モータースポーツ、ラグビー、テニスといった10競技において、既に25カ国で170を超えるスポーツ組織と提携している。

欧州の多くのプロサッカークラブが「Socios.com」でトークンを発行している他、北米ではMLS加盟全28チーム中27チームと提携している。なおサッカーだけでなく、NBAでは現在「Socios.com」と提携するNBAチームは全30チームのうち28チームで、その他にもNFLやNHLとの提携も行っている。また韓国やインド、インドネシア、ブラジル、メキシコなどのスポーツチームとも提携を進めている。

また「Socios.com」で発行されている各スポーツチームのファントークンを購入するための暗号資産チリーズ(CHZ)は、国内暗号資産取引所DMM Bitcoinが日本で初めて取り扱いを昨年から開始している。

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参考:Chiliz
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。