イーサリアム開発者会議「Devcon」、次回は2024年に東南アジアで開催へ

「Devcon7」は来年東南アジアで開催へ

次回「Devcon(デブコン)」が、来年2024年に東南アジア地域で開催されることが決定した。イーサリアム財団(Ethereum Foundation:EF)が2月28日発表した。

「Devcon」はイーサリアム財団が主催するイーサリアム開発者向けのカンファレンスだ。2015年から2019年まで毎年開催されていた。第6回目となる「Devcon6」は新型コロナウィルス感染症の影響で3年間開催できず、昨年2022年10月にコロンビア共和国の首都ボゴタで開催されたが、次回「Devcon7」も1年空けての開催となることが決定した。なお2019年に開催された「Devcon5」の開催地は日本の大阪だった。

今回「Devcon7」の開催地域が東南アジアに決定した理由については、同地域のイーサリアムコミュニティが成長中の段階である判断がされたからのようだ。EFは前回のボゴタの際、ラテンアメリカのイーサリアムコミュニティに関与したことでコミュニティの成長促進など最大限の影響を与えられたと評価をしている。

現状では開催国を東南アジアのどこの国にすべきかまでは決定していない。発表によるとこのアナウンスをきっかけに、コミュニティから開催国の提案をEFのフォーラムにて3月15日まで募集するとのことだ。

EFは開催国の条件として「入国時のビザ制限が無いもしくは少ない」、「最新の設備と5~10,000人以上を収容できる施設を備えた会場があること」、「旅行のしやすさ(国際的なアクセスだけでなく、市内のローカルなアクセスも可能)」、「観光スポットや市内中心部への会場の近さ」、「地域の安全と政治的安定」、「Q3/Q4の快適な気候」などをあげている。

この条件から判断するに開催日は2024年の6~12月になると思われるが、具体的な開催日については、この開催国の決定以降になるだろう。

なお世界各地で開催されるイーサリアム(Ethereum)のハッカソンイベント「ETHGlobal(イーサグローバル)」について今年は、東京、イスタンブール、トロント、パリ、ニューヨークで開催されることが決定している。「ETHGlobal Tokyo」は4月14日から16日の3日間で開催される予定だ。

関連ニュース

参考:イーサリアム財団

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

広告

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された