アニモカブランズジャパン、コミュニティ分析の台湾企業「Passion Labs」に投資

アニモカブランズジャパンがパッションラボへ投資

香港拠点のブロックチェーンゲーム開発企業Animoca Brands(アニモカブランズ)の子会社Animoca Brands株式会社(アニモカブランズジャパン)が、台湾拠点のコミュニティ創生ツール提供のパッションラボ(Passion Labs)へ投資を行ったことを2月24日発表した。なお投資金額や具体的な使途については説明されていない。

パッションラボはコミュニティエンゲージメントツールを提供する企業だ。台湾においてコミュニティ分析などで多くの日系企業との実績があり、直近ではポルシェとの協業を行っている。

なおアニモカブランズジャパンは、同社が連携しているベントレーモーターズジャパンのキーオピニオンコンシューマー(KOC)分析にパッションラボのテクノロジーを採用し、ブランド企業のweb3コミュニティの創生に関する戦略をサポートしている。これについてパッションラボのCEOキーガン・フアン(Keegan Huang)氏は「台湾が独自のブロックチェーン技術を活用してコミュニティを活性化するという世界的な脚光を浴びる上で意味のある一歩」とコメントしている。なおKOCは、消費者視点で商品・サービスを使い、その特性を的確なメッセージで広めて購買意欲を掻き立てる人物を指すインフルエンサーマーケティング用語だ。

今回の発表にてアニモカブランズジャパンは、「今後もパッションラボと協力して日本企業のweb3戦略策定援助を行っていく予定」と述べている。また、アニモカブランズジャパンは今後も日本におけるweb3エコシステム構築に必要な企業に投資を行う姿勢を見せている。

アニモカブランズジャパンの共同創設者の岡澤恭弥氏は「コミュニティとのエンゲージメントが重要となるweb3において、Passion社の提供するサービスは不可欠な要素となると確信し、投資をさせて頂く機会を得ました。よりコミュニティをエンパワーするweb3においてKOCの役割は重要です。今後もこうした投資を通じてweb3における企業の価値創造に貢献して参ります」とリリースにて述べている。

アニモカブランズジャパンは1月25日、Brave group(ブレイブグループ)との資本業務提携を発表。これによりBrave groupはアニモカブランズジャパンより、3億円の資金調達を実施していた。アニモカブランズジャパンは昨年1月にシードラウンドで講談社、西日本鉄道、三井住友信託銀行などから約11億円の資金調達を完了している。また同年8月には三菱UFJ銀行とアニモカブランズから61.5億円の資金調達を発表していた。

アニモカブランズジャパンが今年行った投資として、国内メタバース関連企業Brave group(ブレイブグループ)への3億円出資がある。ブレイブグループはこの資金調達により、メタバース領域における事業拡大とグローバル展開の加速させるとしている。

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参考:アニモカブランズジャパン
デザイン:一本寿和

images:iStocks/blackdovfx

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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