アビスパ福岡がFiNANCiEでトークン追加発行、日本初スポーツDAO始動で

アビスパ福岡がFiNANCiEでトークン追加発行

アビスパ福岡による日本初のスポーツDAO「Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO」の活動開始およびアビスパトークンの追加発行と販売が開始した。次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」運営のフィナンシェが2月24日発表した。

国内プロサッカーJ1リーグ所属のアビスパ福岡は、これまで「FiNANCiE」でアビスパトークンの発行および販売を2021年8月と2022年2月に実施している。なお「Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO」は昨年12月に発足が発表されていた。

「Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO」は、「福岡から世界に広がるイノベーションモデルを共創する」というビジョンの実現を目指したweb3の新たな取り組みとのこと。アビスパ福岡のビジョンに賛同したメンバーにより意思決定がされる、特定の管理者が存在しないプロジェクトだという。

このDAOに参加するには、アビスパトークンを購入する必要がある。DAOはトークンの販売収益をもとに様々なプロジェクトを実行し、プロジェクトを通して、クラブに関わるステークホルダーに参加してもらいながら、クラブ自身や地域の課題解決・スポーツ界への貢献を形にしていくとのこと。それにより新たな体験価値やベネフィット、リワードをサポーターへ還元していくとのことだ。

またプロジェクトで得た収益の一部でアビスパトークンのBuy back(自社トークン買い)を行い、トークンの価値向上を狙うという。このサイクルにより、「Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO」は継続的な成長を目指し、DAOに参加するトークンホルダーとWin-Winの関係を築くとしている。

なおリリースでは、現時点で予定されている「Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO」プロジェクトが複数あげられている。

プログラムで自動生成された1つ1つの見た目が全て異なるジェネレーティブNFTのプロジェクト「Avispa Supporters NFT」では、NFTをプロフィールに設定することによる「サポーターのアイデンティティ醸成」を目的とした第1弾コレクションを行うとのこと。

またトークンホルダーと共にアビスパの選手育成、移籍ビジネスの未来について考える「Avispa Global academy」 プロジェクトや、スタジアムの満員を目指す「スタジアム感動体験創出」プロジェクト、そしてサッカークラブの新たな価値を作る「DAO × 地域貢献・課題解決」プロジェクトなどがあるとのこと。

アビスパトークンの追加販売は、2月24日13:00~4月10日23:00までの期間にて実施される。

なおアビスパトークンの追加販売メニューは、コースによって獲得できるトークン数や特典が異なる全12種類の支援コースが用意されている。

支援者には、前述した「Avispa Supporters NFT」やアビスパトークン、メンバーシップのステッカーやTシャツ、パーカーなどの付与が用意されている。また法人向けにも「アビスパ福岡オフィシャルWeb3パートナー」としての社名掲出などの広告メニューやロゴ・キャラクターなどの使用権などが用意されている。

個人向けには10,000pt~50,000ptで購入できる支援コースが5つと全力応援コースとして500,000ptと1,000,000ptで購入できる支援コースが2つある。そして法人向けには1,000,000pt~5,000,000ptで購入できる支援コースが5つ用意されている。

なおFiNANCiEポイント(pt)は、FiNANCiEプラットフォーム上でのみ使用できるポイントのことで1pt=1円で購入できる。また「FiNANCiE」で発行されているコミュニティトークンは、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

「あたらしい経済」編集部は今回の取り組みに関して、アビスパ福岡マーケット開発部の平田剛久氏より以下のコメントを得た。

「Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO」の全体設計を担当している平田です。2021年からのFiNANCiEプロジェクトを、色々と試行錯誤しながら、トークンホルダーの皆様と一緒に「NavyFlamesスペシャルマッチ」の開催、みんなで創るTシャツイベント、試合前のPK対決、Jリーグ初のNFT発行、対談イベントなど新しいチャレンジをさせて頂きました。まだまだ課題もありますが更にDAOのリニューアルと共にトークンホルダーの皆様と新しい体験、新しい価値を共創できればと思っております。J1定着、そして、さらにその先の目標にアビスパトークンに関わる方々と共に新たなクラブのモデルを創っていくチャレンジを是非応援してください。

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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