フィナンシェトークン(FNCT)のIEO、申込金額が10億円を突破

FNCTの申込金額が10億円を突破

昨日2月21日より購入申込みを開始したフィナンシェトークン(FNCT)の申込⾦額の総額が、販売開始からわずか1時間で販売総額(調達目標金額)となる10億6600万円を突破した。FNCT発行元のフィナンシェが2月22日発表した。

なお購入申込みは予定通り、国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェック提供の「Coincheck IEO」にて3月7日まで実施される。

IEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)はトークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのこと。FNCTのIEOは国内において3号目の案件となる。

FNCTはイーサリアムブロックチェーン上で発行される暗号資産だ。フィナンシェが運営する次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」で発行・利用されるコミュニティトークン同士を効果的に繋げ、コミュニティトークンの価値を長期的に向上させるためのプラットフォームトークンの役割を担うとのこと。

具体的には「FiNANCiE」ユーザーへの報酬や、「FiNANCiE」上の優良なコミュニティが継続的に成長するためのインセンティブとしての活用を想定しているとのこと。また「FNCT」は「FiNANCiE」のエコシステム全体におけるガバナンスに参加できる機能も有し、「ユーザー主体の運営」の実現に寄与するとのことだ。

FNCTの総発行上限は200億枚で、IEOにて販売する枚数は総発行枚数の13%となる26億枚。販売価格は1FNCT=0.41円となるようだ。

スケジュールについては3月7日12:00に購入申し込み終了・抽選、3月8日~3月9日にてFNCT受渡しおよび抽選結果通知、3月16日12:00よりコインチェックの取引所においてFNCTの取扱いを開始するとのことだ。

FiNANCiEとは

「FiNANCiE」は、スポーツチームや企業発足のプロジェクトなどがトークン発行によるファンディングを実施することで、資金調達ができるプラットフォーム。トークンの購入者は「FiNANCiE」内の各チームコミュニティに参加できる権利やコミュニティ運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。

投票はトークン保有数に応じて投票数が多くなる仕組みや保有しているトークン数の割合によって抽選特典の当選確率が変動する仕組みとなっている。また一定のトークンを保有しているサポーターには限定の特典も提供されるとのことだ。なお「FiNANCiE」内で発行されている各チーム・プロジェクトのトークンは、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

なお海外ではチリーズ「Socios.com」が「FiNANCiE」と同様にプロスポーツチームがファントークンの発行と販売ができるプラットフォームとして存在感がある。チリーズは欧州のプロサッカーリーグの多くのチームを中心に提携を行いファントークンを発行している。そして「Socios.com」にはすでにチリーズ:Chiliz(CHZ)というガバナンストークンがあり、海外暗号資産取引所および国内取引所DMM Bitcoinで取り扱われている。

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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