「Sui(SUI)」エコシステムの最初のカストディアンにビットゴー参加

BitGoがSuiエコシステムのカストディアンに

スイ財団(Sui Foundation)と大手暗号資産(仮想通貨)カストディのビットゴー(BitGo)によるパートナーシップ締結が2月17日発表された。

スイ財団は、新興レイヤー1ブロックチェーンSui(スイ)のエコシステム(Sui Ecosystem)におけるサポートを行う団体だ

この提携によりSuiエコシステムの最初のカストディアンとしてビットゴーが参加。スイ財団の資産の一部をビットゴーが管理することになったとのこと。

またリリースによるとSuiのネイティブトークン「SUI」の所有者は、ビットゴーのプラットフォーム上のカストディアルウォレットおよびノンカストディアルウォレットを介して、「SUI」の保管とステークができるようになったという。

Suiの開発を行うミステンラボ(Mysten Labs)の共同創設者兼CEOであるエヴァン・チェン(Evan Cheng)氏は「ビットゴーとのパートナーシップは、Suiエコシステムを拡大し、機関と個人の両方を含む多様なユーザーコミュニティを作成するという当社の取り組みの証拠です。私たちは協力して、Suiエコシステムとやり取りする人々の数を拡大することに意味のある前進を行い、最終的にweb3を大規模に採用するという私たちの目標を前進させることができます」と語っている。

Suiの開発を行うミステンラボは、メタ(Meta)のブロックチェーン研究開発部門であるディエム(Diem)の元リードエンジニアたちによって設立された企業。同社はディエムでの開発経験を活かし、あらかじめ10億人のユーザーが利用することを想定してブロックチェーンの構築を進めている。

なおSuiはディエム開発の開発言語「Move(ムーブ)」を採用している。またSuiの他に、ディエムの開発チームに所属していた元メンバーによって開発されているL1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」でも、Suiと同じく開発言語には「ムーブ」が採用されている。

Suiは昨年11月、外部バリデーター向けのテストネットを公開しており、またミステンラボとしては9月に、Suiのアジア太平洋地域での拡大に向けてシリーズBラウンドにて3億ドル(約430億円)の資金調達を完了している。

またミステンラボは2月10日にSui成長のために中国の大手IT企業テンセント(Tencent)のクラウド事業テンセントクラウド(Tencent Cloud)と提携している。

関連ニュース

参考:TASS
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。