「和らしべ」の「BADGE」をダイハツが採用
国内NFT関連企業「和らしべ」が、同社開発の「BADGE」をダイハツ工業に提供することを2月21日発表した。「BADGE」は誰でも簡単にわずか1分でNFTを作成・配布することができるノーコードツールだ。
2021年12月にプレオープンした都市連動型仮想空間「バーチャル大阪」の1周年イベント内で開かれる、「DAIHATSUミゼット天空キャンプ場」ブースにて、ダイハツはオリジナルNFTを配布する「NFTガチャ」を実施するという。なおこの取り組みは2月25日から28日まで行われるとのことだ。
「NFTガチャ」は「DAIHATSUミゼット天空キャンプ場」ブースに特設されたQRコードを読み取ると、当たりとハズレがランダムに出る仕掛けになっているのこと。
「NFTガチャ」において当たりを引いた来場者は、来場記念品として限定200個のNFTミゼット(Midget)がプレゼントされるとのことだ。なおミゼットは、ダイハツ工業が1957年から1972年まで生産・販売していた軽自動車規格の三輪自動車だ。
なお「和らしべ」は、今年1月にもTOYOTA GAZOO RacingおよびLEXUSへ「BADGE」を提供していた。
今年1月13日から幕張メッセで開催された「東京オートサロン 2023」に出展していたTOYOTA GAZOO Racingや同社協賛企業のブースでは、各社のオリジナルNFTを配布する「NFTデジタルスタンプラリー」が、「BADGE」の利用により実施されていた。
「BADGE」では、丸いバッジの様なNFTを誰でも簡単に作成、発行ができる。なお対応ブロックチェーンは「Polygon」、「Mumbai」、「Avaranche C-Chain」となっている。
同サービスは、イベントの来場記念品や店舗での購買履歴、学歴・職歴など様々な「権利や履歴の証明」をNFTとして可視化、蓄積することができるという。またメールアドレスやSNSサインインを使って、その場で簡単にウォレットを作り、NFTを発行し保有する事が可能とのことだ。
なお「BADGE」はこれまで、実際の店舗の来店記念だけではなく、NFTスタンプラリーやオンライン上のイベント参加証としてもNFTの配布を行うなどに活用されてきたとのことだ。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
images:iStock/zirconicusso