ソニー、web3インキュベーションプログラム開催へ。アスター渡辺創太の「Startale Labs」と

ソニーがStartale Labsとweb3インキュベーションプログラム開催へ

ソニーグループの事業会社であるソニーネットワークコミュニケーションズが、Startale Labs(スターテイルラボ)と「Web3 Incubation Program Powered by Sony Network Communications and Astar」を共同開催することを2月17日発表した。

Startale Labsは、Astar Foundation(アスター財団)やWeb3 Foundation(Web3財団)、その他のプロジェクトや大企業との協業を通して、マルチチェーン対応のアプリケーションやインフラを開発するweb3テック企業。同社のCEOは、日本発のパブリックブロックチェーン「アスターネットワーク」のファウンダー渡辺創太氏が務めている。

またソニーネットワークコミュニケーションズは、ソニーグループ内のアセットを活用した新規事業を推進する企業だ。なお同社は昨年4月にNFTに関する開発受託事業、コンサルティング事業を行うソニーネットワークコミュニケーションズ・シンガポール(Sony Network Communications Singapore)を設立していたとのこと。

今回開催予定が発表された「Web3 Incubation Program Powered by Sony Network Communications and Astar」では、「アスターネットワーク(Astar Network)」の開発や過去のコンサルティング、R&D事業の知見を活かしてインキュベーション参加企業にビジネスストラテジー・テックサポートを提供するという。

具体的には、Web3 FoundationやAlchemy(アルケミー)など世界トップレベルのweb3企業と直接のコネクション、フィードバックや有益なセッションを無料で受られるとのこと。

またソニーネットワークコミュニケーションズや「アスターネットワーク」のリソースを活用できるだけではなく、テックサポートやファイナンスサポートが提供されるという。有望な企業にはソニーネットワークコミュニケーションズからの出資も検討されるとのこと。

さらにインキュベーションプログラム後は、ソニーネットワークコミュニケーションズとの実証実験やアスターチームにおけるプロダクト成長サポートなども行われる予定とのことだ。

なお同インキュベーションプログラムは、3月中旬から6月中旬まで行われる予定。本日2月17日より参加企業の募集を開始するとのこと。

参加企業については、成長フェーズを問わず世界中から募集を行うという。15~20プロジェクトをインキュベーションプログラムに採択するとのことだ。

渡辺創太氏率いるアスターエコシステムでは、今回のソニーグループをはじめ、国内の大企業との連携事例が増えてきている。

昨年10月にはNTTドコモが、「アスターネットワーク」の開発を主導するステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)と、web3の普及に協力して取り組む基本合意締結をしている。

またステイクテクノロジーズは博報堂と昨年12月に「WEB3.0ハッカソンの企画・運営を行いながらクライアント企業と共にWEB3.0サービスを開発する新会社」、博報堂キースリーを共同で設立している。

なお現在博報堂キースリーは、トヨタ自動車を協賛に迎えたweb3グローバルハッカソンを2月14日~3月25日までの期間にて開催中だ。

渡辺創太氏は自身のツイッターにて「NTTドコモ、博報堂、TOYOTAのアナウンスに続きソニーグループの事業会社ソニーネットワークコミュニケーションズの皆様や水面下で進んでいる日本大企業の志ある方々と一緒にお仕事できるの大変嬉しく思います。AstarはL1として中立ですが僕は1起業家としてJapan as No1 Againのつもりで全力でやります」とコメントしている。

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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