金融庁「ブロックチェーン技術等を用いた金融システムのガバナンスに関する研究」入札公告、ゴールドマンサックスがBC人材募集、NTTリサーチが米国にBC等の研究所などのブロックチェーン・仮想通貨ニュース解説

ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。

金融庁が「ブロックチェーン技術等を用いた金融システムのガバナンスに関する研究」に関する入札公告

・金融庁が「ブロックチェーン技術等を用いた金融システムのガバナンスに関する研究」という内容の企画競争に関する入札公告を7月9日に行った

・詳細は7月18日に開催される企画競争に関する説明会にて発表される模様(説明会の参加申し込みは7月 17 日(水)16 時まで)

・なおその上で企画競争に参加を希望する場合は、上記説明会で配布される参加要領等に記載された所定の提出物を、8月1日(木)17時までに提出する必要がある

ゴールドマンサックスがデジタルアセットチーム発足のため、人材募集開始

・ゴールドマンサックスのリクルートサイトで「Digital Asset Project Manager」の募集が公開された。リクルートサイトによると銀行のためにデジタル資産の可能性を探求することが採用の目的として挙げられている

・業務内容は「DLTの開発ディレクション、開発マネジメント」が主となっていて、望ましき人に「ブロックチェーンや仮想通貨への熱狂している人」とも挙げられている

・以前、フランスのメディア「lesechos」の報道のなかで、ゴールドマンサックスのCEOは「JPMコインのようなデジタル通貨に興味を示している金融機関は多数ある。そして、テクノロジーの進化により、支払いの流れはスムーズになるので銀行の収益源が減っていくので、銀行は進化せねばならない。進化しなければ消滅する」と発言していた

NTTリサーチが米国にブロックチェーン等の次世代技術の基礎研究に取り組む研究所設立

・NTTの米国研究子会社であるNTTリサーチが7月8日に西部カリフォルニア州パロアルトで、次世代技術の基礎研究に取り組む研究所の設立を発表

・今回設立した研究所、量子コンピューターなどを研究する量子計算科学研究所、仮想通貨(暗号資産)の基盤技術「ブロックチェーン」に着目する暗号情報理論研究所、AIを用いた生命の分析研究を手掛ける生体情報処理研究所とのこと

・なお現地採用の研究者は年収が1億円超に上る可能性もあるという

ブロックチェーン企業「Torus Secures」がCoinbaseやBinanceなどから200万ドルの資金調達

・公開鍵/秘密鍵のセキュリティシステムを開発しているスタートアップ「Torus Secures」が200万ドルの資金調達を「Multicoin Capitale. Coinbase Ventures, Sixth Horizon, Accomplice , Terminal,Binance Labs」から行なったことが、同社のブログにより明らかになった

・CoinDesk報道によると、Multicoin CapitaleはTorusがWeb3.0時代を迎える上で最も解決しなければならない問題である「公開鍵/秘密鍵の管理方法」を解決するスタートアップだと考えているようだ

・Torusが開発している公開鍵 /秘密鍵の管理システムは、シャーティング技術を活用して、ユーザーの公開鍵/秘密鍵を分散し、複数のコンピューターサーバーに管理してもらい、処理する流れとなっている。分散された鍵は管理は莫大な数のノードによって行われる仕様

・TorusCEOのYong氏は「Web3やブロックチェーンアプリケーションをユーザーが利用する際に、公開鍵/秘密鍵など多くの難しい概念を理解しなければなりませんでした。だから私たちは、単純で安全でシームレスなソリューションを残すことができるように、ユーザーのために利用ハードルが高いものをすべてを抽象化してサービスに落とし込んで開発しています」と語った

イラン中央銀行担当者が仮想通貨取引を違法であると警告

・イラン中央銀行の新技術担当副総裁Nasser Hakimi氏がビットコインなどの仮想通貨取引は違法であると、地元メディアによるインタビューを通じて国民に警告をした

・Nasser Hakimi氏は誇大広告を行うような詐欺的な広告やマーケティング業者に対して国民へ警告

・また同氏はイランのアンチマネーロンダリング(AML)最高評議会がビットコインの売買を禁止しており、売買とマイニングは区別するべきだとコメントをし、法的リスクと投資リスクを警告した

・イランではアメリカの経済制裁によりイランの法定通貨であるリヤルの価値が下落する中で、国民のビットコイン需要が高い状態であり、またマイニング業者における電力問題もおこっている

ビットメイン元CEOであるジハン・ウー氏が、シンガポールで仮想通貨スタートアップ設立との報道

・マイニング企業ビットメインの元CEO、ジハン・ウー氏がシンガポール拠点「マトリックスポート」を立ち上げたとブルーンバーグが報道した

・報道によるとこの会社ではではOTC取引や、貸付、カストディを提供するようだ

・なおこの会社にはジハン氏に加えいくつかのVCやビットメイン自身も出資しているとのこと。なおマトリックスポートのCEOは「私たちはビットメインの競合というよりはパートナー的な存在になる」と語っているという

 

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(images:iStock / artsstock)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。