ライブドアが「livedoor coin」発行を計画、「ALIS」吸収合併と「シンクロライフ」譲受も発表

ライブドアが「livedoor coin」発行計画を発表

ミンカブ・ジ・インフォノイドが、同社子会社ライブドア(livedoor)の事業において「livedoor coin(LDC)」を発行する計画があることを2月14日発表した。

なおこの計画は、ミンカブ・ジ・インフォノイドの2023年3月期第3四半期決算説明会にて発表されており、同社のグループメディア事業のweb3化戦略における取り組みとなっている。

決算説明会資料によるとミンカブ・ジ・インフォノイドは、昨年10月に完全子会社化したweb3ブログサービス「ALIS」をライブドアと共に軸とした新たなユーザーエコノミー創出事業へ展開するweb3化に向けた動きを計画しているとのこと。

「livedoor coin(LDC)」については、ライブドアが展開する「ライブドアニュース」の他、「ライブドアブログ」や「ALIS」などといったバーティカルメディア(1つの特化した話題を深掘りしていく特化型メディア)に関わるユーザー・クリエイター・運営会社における経済圏のコアとして利用する考えのようだ。

「livedoor coin(LDC)」経済圏においては、ステーブルではない(価格安定しない)暗号資産となる「LDC」の他、ステーブルな(価格安定する)「livedoor point(LDP)」が利用されるという。「LDC」および「LDP」による報酬をフックに、経済価値をもたらすクリエイター・ユーザーの行動を促進する他、「LDC」と「LDP」を活用した外部連携(暗号資産取引所や実店舗)で、経済圏の規模を拡大する考えがあるようだ。

ユーザーは報酬を「LDC」と「LDP」どちらで受け取れるかは選択ができるとのこと。「LDC」の未来を信じるユーザーは将来的な価格上昇を期待して「LDC」を集めて大きなリターンを狙い、 すぐ利益を享受したいユーザーはリアルワールド接点で「LDP」を使用するといった想定もされている。

また「LDC」の供給量の調整を目的としたBurn(焼却)を定期的に実施予定とのこと。この定期的なBurn実行がインフレリスクを抑制し、「LDC」経済圏の発展が「LDC」の価格上昇につながるエコノミクスの実現に寄与するとのことだ。

なおライブドアでは今回のweb3化戦略においてミンカブ・ジ・インフォノイド子会社の「ALIS」を吸収合併し、経営統合することが14日に発表されている。

また同日には、web3グルメアプリ「シンクロライフ」を運営元のGINKAN(ギンカン)からライブドアが譲り受けることも発表されている。

「シンクロライフ」については、バーティカルメディアの拡充および、「ALIS」とともにライブドアグループメディア事業のweb3展開の軸となるトークンエコノミー機能を担うとのことだ。

ちなみに「ALIS」では、ユーザーが執筆した記事に対して他のユーザーが「いいね」や「投げ銭」などができる機能の他、良質な記事を書いた人とその記事をいち早く評価(いいね)した人に独自のALISトークンが配布される仕組みを持っている。

また「シンクロライフ」は、加盟飲食店での飲食代金に応じてポイントが貯まるほか、レビュー投稿により暗号資産が得られる仕組みを持つ「Eat to Earn」プラットフォームとなっている。

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参考:ミンカブALISライブドア①ライブドア②
images:iStock/AntonioSolano

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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