暗号資産決済「Slash」がCTIA SGと提携、グローバル市場の普及促進で

スラッシュがCTIA SGと提携

暗号資産(仮想通貨)決済ソリューション「Slash Web3 Payments」提供のSlash Fintech Limited(スラッシュフィンテックリミテッド)が、CTIA SG(シーティーアイエーシンガポール)との戦略的パートナーシップ締結を2月10日発表した。

CTIA SGは、ブロックチェーンやトークンに関するDXコンサルティングを提供するCTIAのグループ会社だ。

今回の提携の目的は、Slash Fintech LimitedがCTIA SGとともにグローバル市場における戦略的な営業・マーケティングを実施し、「Slash Web3 Payments」の普及促進を図ることだという。

Slash Fintech Limitedによると各国の暗号資産決済市場への参入に向けては、地域密着型の営業網の構築や法規制に準拠したビジネス展開が重要であるとのこと。そこでCTIA SGのグローバル市場での経験や知見を活用することで、「Slash Web3 Payments」の普及促進を図れると説明されている。

今後は暗号資産決済の利用拡大を目指し、国内外のECサイトや実店舗への導入支援をはじめとして、各クライアントのサービス向上に向けた企画開発等の取り組みを両社が協力して行う他、各国における金融包摂の実現にむけた決済インフラの整備を目指していくとのことだ。

Slash Fintech Limitedのファウンダー兼CEOの佐藤伸介氏は「CTIA様にはプロジェクト立ち上げ当初から、多岐に渡り様々なサポート頂いておりました。今後もSlashが掲げる”様々なトークンでの支払い体験を社会実装する”という目標を達成する為にCTIA様の知見とご経験を活かし精進して参ります(一部略)」とコメントしている。

Slash Web3 Paymentsとは

「Slash Web3 Payments(以下スラッシュ)」は、顧客が暗号資産で決済する際に支払先が受け取り希望する暗号資産を持たなくとも、顧客自らが保有する暗号資産が決済画面において自動的にスワップされ、支払先希望の暗号資産で支払いができるサービスだ。システムがDEX(分散型取引所)ルーターと連携することで、最適なレートで暗号資産をスワップする仕組みとなっている。

ユーザーが支払いに利用できる暗号資産は「スラッシュ」がサポートするブロックチェーン上で発行されている1400以上の銘柄がサポートされているとのこと。また売り上げとして暗号資産を受け取る側はUSDT・USDC・DAI・JPYC・wETHといったステーブルコインを選択して受け取りができるようになっている。

「スラッシュ」では現在イーサリアム(Ethereum)、BNBチェーン、Polygon PoS(ポリゴンPoS)、アバランチ(Avalanche)のCチェーン、ドージチェーン(Dogechain)、アスターネットワーク(Astar Network)の6つのブロックチェーン上の暗号資産での支払いに対応している。

なお「スラッシュ」では、支払時によるGAS代が70%程度削減され、加盟店が支払の受け入れ開始にかかるGASが大幅に削減される「Slash Payments Contract V2」がテストネットにデプロイされたことが9日に発表されている。

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参考:CTIA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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