アスター(ASTR)、韓国大手取引所「Upbit」に上場

ASTRが韓国アップビットに上場

日本発のパブリックブロックチェーン「アスターネットワーク(Astar Network)」のネイティブトークン「ASTR」が、韓国大手暗号資産(仮想通貨)取引所アップビット(Upbit)に上場することが2月9日発表された。

アップビットでの「ASTR」取り扱いは同取引所提供のビットコインマーケット。ASTR-BTCのペアにて取引がサポートされる予定だ。

すでに入金は開始しているようで、取引開始は2月9日16:00(KST)を予定しているとのことだ。

なおアップビットでは「ASTR」のネイティブトークンで取り扱うため、他ネットワークからのラップドトークン入金には対応していない。

今回の「ASTR」上場について、アスターネットワークファウンダーの渡辺創太氏は「韓国上場します。規制が最も厳しい国の1つである韓国最大の暗号資産取引所であるUpbitにASTRが上場しました」とコメントしている。

アスターネットワークは直近7日間で946.19%も新規で接続したウォレットアカウントが増えていることが、Polkadot Insiderによって9日発表されている。

また先日2月1日には、アスターネットワークの開発を主導するステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)と博報堂のジョイントベンチャーである博報堂キースリーが、トヨタ自動車を協賛に迎えたweb3グローバルハッカソンを14日から開催することが発表されている。

アスターネットワークとは

アスターネットワークは、異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクトであるポルカドットのパラチェーンとして2021年12月に接続し、2022年1月17日にメインネットローンチしたブロックチェーンだ。

ポルカドットは中心的な機能を果たすリレーチェーンと、そのリレーチェーンに接続される個別のブロックチェーンであるパラチェーンによって構成されている。ポルカドットリレーチェーンでは、スマートコントラクトをサポートしていない為、アスターはポルカドットへEVM(イーサリアムバーチャルマシン)やWASM(ウェブアッセンブリ)を提供することで、複数のブロックチェーンをサポートするマルチチェーンスマートコントラクトハブの役割を担っている。

またアスターネットワークでは、開発者支援の為にBuild to Earn(構築して稼ぐ)の仕組みである「dApp staking」有しているのが特徴だ。「アスターネットワーク」と統合したdAppやインフラストラクチャに対して、ユーザーが同ネットワークのネイティブトークン「ASTR」をステーキングすることで、開発者とユーザーが報酬を得られる仕組みとなっている。ユーザーは「dApp Staking」でdAppに「ASTR」をステーキングする事で、報酬を受取りながらも、開発者を支援することが可能となる。

なおアスターネットワークは、シンガポール拠点のステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)が開発を主導しており、同社のCEOも渡辺創太氏が務めている。

現在「ASTR」は、暗号資産(仮想通貨)取引所のフォビグローバル(Huobi Global)、OKX(オーケーエックス)、Gate.io(ゲート)、クラーケングローバル(Kraken Global)、クーコイン(KuCoin)、バイナンス(Binance)、バイナンスUS、クリプトドットコム(Crypto.com)、そして国内ではビットバンク(bitbank)で取り扱われている。

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参考:upbit
デザイン:一本寿和

images:iStock/Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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