V20で仮想通貨サービス事業者の国際的な規制団体設立合意、バイナンスがLibraの取り扱いについてFacebookと初期段階協議、フォーサイドがマイニング事業一部再開などのブロックチェーン・仮想通貨ニュース解説

ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。

Keychainと中部電力がブロックチェーンを活用した個人間取引の実証実験を実施

・合同会社Keychainが中部電力株式会社の技術開発本部にて、ブロックチェーン技術を活用した個人認証、および分散台帳を利用したデジタル・アセットの発行と個人間取引の実証実験を実施したことを発表

・今回の実験内容は、(1)個人認証基盤としてKeychainブロックチェーンの有効性を検証、(2)中部電力がデジタル・アセットを発行し、二重譲渡や改ざんリスクの検証、(3)分散台帳技術が利用できるAndroidアプリを利用し、食堂や個人間での支払いなどに利用できるか検証

・実証実験には、取引内容が開示されない分散台帳とされるKeychain社のDAP(デジタルアセットプラットフォーム)が使用された

・Keychainの実装作業が2018年11月下旬~2018年4月中旬に行われたのち、実証実験は中部電力技術開発本部で社員約30名で2019年4月下旬~2019年5月上旬の期間に行われた

・今回の実証実験でブロックチェーン技術が個人認証基盤として機能すること、および分散台帳にてデジタル・アセットが発行でき、二重譲渡や改ざんなどがおきずに個人間取引ができたことが検証されたとのこと

V20にて仮想通貨サービス事業者(VASP)の国際的な規制団体設立が合意される

・V20(VIRTUAL ASSET SERVICE PROVIDERS SUMMIT)にて仮想通貨サービス事業者(VASP)の国際的な規制団体設立の合意覚書に署名された

・同団体は仮想通貨業界のルールに国際的な統一を図るために設立されるとのことで団体名称は決定していないとのこと

・またFATF規制に対する技術的な解決策や規制枠組みについては合意されておらず、関係者は「1年以内には形にしたい」と話している

・覚書の署名には、オーストラリアデジタルコマース協会(ADCA)、シンガポール仮想通貨・ブロックチェーン産業協会(ACCESS)、日本ブロックチェーン協会(JBA)、韓国ブロックチェーン協会、香港ブロックチェーン協会(HKBA)、ブロックチェーン産業自主規制団体のための台湾議員連盟が参加し、ロジャー・ウィルキンス前FATF代表が立会人を務めた

バイナンスがLibraの取り扱いについて公式にFacebookと初期段階の協議

・バイナンス(Binance)の最高戦略責任者であるGin Chao氏が「BLOCKTV」の動画に出演し、バイナンスへのLibraの取り扱いについて公式に Facebookと初期段階の協議していることを明かした

・また「Finance Magnates」の取材に対しても同氏はFacebookとの公式な協議について話している。そこで同氏は「リブラはいわゆるプライベートチェーンで始まるので対外的な流動性は求めていないだろう。しかし将来的にはセカンダリーマーケットを求める可能性がある」と語っている

フォーサイドが仮想通貨マイニング事業を一部再開

・株式会社フォーサイドの連結子会社、フォーサイドフィナンシャルサービス株式会社が仮想通貨マイニング事業の一部再開を決定したことを発表

・フォーサイドフィナンシャルサービスは、2018年6月よりマイニング事業を開始していたが、仮想通貨市場の取引が縮小したこととビットコイン相場の価格低迷が重なり、平成30年12月期決算にはマイニングマシンの全額を減損損失として計上ののち、マイニングの稼働停止を決定していた

・昨今の仮想通貨市場の動向及びビットコイン相場等を鑑み、慎重に協議を続けた結果、マイニング事業の一部を7月末頃に再開することを決定した

ビットポイントジャパンが業務改善命令の報告義務解除

・株式会社リミックスポイントの子会社で仮想通貨交換業を営む株式会社ビットポイントジャパンが、業務改善命令の報告義務が解除され、継続的な報告が終了となったことを発表

・同社は2018 年6月22日付けで関東財務局より資金決済に関する法律第 63条の16の規定に基づき、仮想通貨交換業の適正かつ確実な遂行のため、業務の運営に必要な措置を講じるよう業務改善命令を受けており、2018年7月23日に業務改善計画を提出し、その進捗と実施状況を継続的に報告していた

 

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(images:iStock / artsstock)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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