ユニスワップV3がBNBチェーンへのブリッジに「Wormhole」の採用
分散型取引所(DEX)ユニスワップV3(Uniswap V3)が、バイナンス独自ブロックチェーン「BNBチェーン(BNB Chain)」でのプロトコル展開に際し、利用するブリッジを選定するためのコミュニティ投票を実施した。
その結果「ワームホール(Wormhole)」の採用決定が、2月1日に発表された。
ユニスワップでは先日、オールインワン分散型金融(DeFi)プラットフォーム「プラズマファイナンス(PlasmaFinance)」を提供するゼロエックスプラズマラボ(0xPlasma Labs)の提案により、「ユニスワップV3(Uniswap V3)」をBNBチェーンに展開することを決定していた。
なおユニスワップガバナンスにおいて、今回の投票は過去最大の投票数を記録しており、6495人が賛成票を投じた。
これまでにラップドトークンを発行する仕組みを採用するトークンブリッジプロトコルは、ハッキングなどで資金が不正流出する被害を何度か受けており、今回採用が決定したワームホールも過去に3.2億ドル相当のイーサリアム(ETH)を不正流出させている。
そのため単一のサードパーティー製のブリッジングプロトコルを採用することに否定的な意見も上がっているという。
またユニスワップv3がBNBチェーンに展開されることが決定した投票では、今回の投票で落選したブリッジプラットフォームである「セラー(Celer)」を採用する予定であったが、セキュリティに関する懸念を指摘する声も上がっていた。
ユニスワップは、プラットフォームのソースコードに関するビジネスライセンスを取得しており、ユニスワップをほとんどコピーしたようなフォークアプリケーションの乱立を防いでいる。 しかしビジネスライセンスの期限が4月1日に切れるため、それまでにBNBチェーンでのプロトコル展開を目指している。
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参考:ユニスワップ
デザイン:一本寿和
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