ノルウェー政府が「Arbitrum」活用、BRØKで非上場株の株主名簿共有に=報道

ノルウェー政府がArbitrum活用、株主名簿共有に

ノルウェー政府の、非上場株式の所有権をパブリックブロックチェーンを活用して追跡するプロジェクト「BRØK」が、今月初めに規制のサンドボックスフェーズに移行したとメディア「Ledgerinsights」が1月23日報じた。

「BRØK」は、イーサリアムのレイヤー2「アービトラム(Arbitrum)」を使用する予定とのことだ。

アービトラムの公式ツイートによれば、現在ノルウェーの約38万社の民間企業は、キャップテーブルと呼ばれる独自の株主名簿を保持する必要があるという。そしてキャップテーブルは、公開情報としてみなされおり、第三者などから要求があれば誰でも入手できるようにしなければならない状態だという。しかしながら誰もが簡単に株主名簿を入手できる状態ではないため、ノルウェー政府は「BROK」を開発しているとのことだ。

「BRØK」は、株主に関する情報の公開、株式の譲渡、企業イベントに関連する株式の割り当てと削除に関する情報の公開など、さまざまなユーザーシナリオをサポートしていく予定だという。

また「Lederinsights」によれば、「BRØK」は、GDPR(EU一般データ保護規則)に準拠しているため、個人情報はブロックチェーンに直接保存されないとのことだ。

関連ニュース

BISやイスラエル・ノルウェー・スウェーデンの中銀、CBDC調査プロジェクト開始

ノルウェー水産関連企業ノヴァ・シー、IBMのブロックチェーン技術で海産物を追跡

ノルウェーの石油・ガス大手で上場企業のアケル(Aker)が約63億円のビットコインを取得

イーサリアム関連技術開発のオフチェーンラボが約140億円調達、アービトラムワンはメインネットβ版ローンチへ

web3の未来は? 暗号資産/ブロックチェーン業界を牽引する80人の「2023年の展望」

参考:レジャーインサイト
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Alex-Sholom

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【11/15話題】DMM CryptoのSeamoon Protocolが中止、FBIがポリマーケットCEO宅を捜索など(音声ニュース)

DMMのweb3事業「Seamoon Protocol」がプロジェクト中止、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサリアムに展開、FBIが「ポリマーケット」CEO宅を家宅捜索、携帯電話や電子機器を押収、英レボリュート、暗号資産取引プラットフォーム「Revolut X」をEU30カ国に拡大、テザー、幅広い資産のトークン化プラットフォーム「Hadron by Tether」提供開始、コインベースがユートピアラボ買収、「Coinbase Wallet」のオンチェーン決済機能拡充へ、イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ、イーサリアム研究者、コンセンサス層の再設計で「Beam Chain」提案

広告