ポリゴン(MATIC)、ハードフォーク完了

ポリゴンがハードフォーク完了

ポリゴン(Polygon)ネットワークの開発者チーム「ポリゴンラボ(Polygon Labs)」のメンバーによって提案されていた、ポリゴンPoS(Polygon PoS)ブロックチェーンのハードフォークが承認され、日本時間1月17日19:45頃に実施完了した。

今回実施されたハードフォークを伴うアップグレードの目的は、ポリゴンPoS(Polygon PoS)ブロックチェーンの現在のコンセンサスメカニズムによって発生しやすくなっているブロックチェーン再編成(リオーグ)の可能性を低減させること。そしてトランザクションを作成する際の基本料金の変化による取引手数料(ガス代)の急な上昇(ガススパイク)を低減することとなっている。そのため今回は主に2つの変更が施されている。

1つはバリデーターが連続でブロックを生成できる数を少なくするというものだ。これによりブロックの生成に複数のバリデーターが介入する可能性が低くなり、リオーグが起こる回数を減らすことができるという。

もう1つは、ブロック生成の需要によって変化するトランザクションを作成する際の基本料金の変化の度合いを決めるパラメーターを変更することだ。これによりガス代の急騰を抑えることでガススパイクを低減するという。

なお今回のハードフォークの投票プロセスに参加したうち87パーセントが承認に投票していた。しかしアクティブなバリデーターの数から、投票に参加したのは15チームだけであったことが分かっている。

ポリゴンは最近、新しいレイヤー2ブロックチェーン「Polygon zkEVM」の開発を進めており、12月22日には最終テストネットをローンチしている。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/francescoch・Who_I_am

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。