オランダ大手銀行ABN、45万ユーロのデジタル債券発行

オランダ大手銀行ABN、45万ユーロのデジタル債券発行

オランダの大手投資銀行ABNアムロが、パブリックブロックチェーン上で45万ユーロ(約6,400万円)のデジタル債券を発行したことを1月10日に発表した。

オランダの航空機部品会社であるAPOC Aviationがこの債券を通して、一部の投資家から資金調達を行ったという。つまりAPOC Aviationの調達サポートをABNアムロが行ったこととなる。

ABNアムロは債券の準備、発行、書類作成の全プロセスをデジタル化したという。なお所有権は、投資家が債券の代金を支払った後に取得したトークンの形でブロックチェーンに記録しているようだ。

またこのデジタル債券発行にあたり、ABNアムロはビットボンド(Bitbond)とファイヤーブロックス(Fireblocks)にデジタルウォレットのサービスを依頼しているとのことだ。

なおメディア「Ledgerinsights」によれば、今回活用されたブロックチェーンはステラ(Stellar)のようだ。

APOCのCEOであるマックス・ルティエ・ウールドリク(Max Lutje Wooldrik)氏は「APOCは技術やデータを重視する企業であり、ABNアムロが発行するデジタル債券は完璧にマッチしています」とコメントしている。

ABNアムロのチーフ・ストラテジー&イノベーションのエドウィン・ヴァン・ボム(Edwin van Bommel)氏は「中堅以上の私たちの商業顧客にレバレッジドファイナンスを提供するためのこの最新のデジタルソリューションは、従来の債券調達とクラウドファンディングの間のギャップを埋めてくれるものです。ブロックチェーンのおかげで、非常に効率的で非常に顧客フレンドリーな調達方法になっています」と伝えている。

参考:ABNアムロ
images:iStpcks/Robert-vt-Hoenderdaal
デザイン:一本寿和

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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