マイクリのMCH、カイカフィナンシャルHDとGameFi領域で業務提携

MCHがカイカフィナンシャルHDと業務提携

MCHが、カイカフィナンシャルホールディングスとGameFi領域で業務提携したことを1月10日発表した。

MCHは、2018年にリリースされたブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes(マイクリ)」の開発・運用を目的として2021年に設立された企業。現在同社ではゲーム特化ブロックチェーン「Oasys(オアシス)」のレイヤー2ブロックチェーン「MCH Verse」の提供を開始している。

またカイカフィナンシャルHDは、GameFi(ゲーム×金融)専門のNFTマーケットプレイス「Zaif INO」を運営する企業。「Zaif INO」は NFTの一次販売に特化したNFT マーケットプレイスだ。イーサリアム(ETH)、ポリゴン(MATIC)、BNBチェーン(BNB)、アバランチ(AVAX)、アスターネットワーク(ASTR)5チェーンのマルチチェーンに対応している。また審査制を導入し、ユーザー向けにNFTのクオリティーを担保したサービスを提供している。

なお「Zaif INO」でのジェネシスNFTの販売を行うブロックチェーンゲームの第1弾として「Chain Colloseum Phoniex」、第2弾には「Re.Monster」が既に決定しており、どちらも「MCH Verse」上でリリースされる予定だ。

今回の業務提携によりMCHは、「Zaif INO」の「MCH Verse」対応をはじめ、ブロックチェーンゲーム開発における課題であるゲーム設計やゲームトークンの取引環境の整備に共同で取り組んでいくとしている。

具体的には、「Zaif INO」における「MCH Verse」上で発行されるNFTの一次販売を行うという。決済通貨には「MCH Verse」の基軸トークンであるMCHCを利用するとのこと。

また「MCH Verse」上で発行されるFT(ファンジブルトークン)をカイカ傘下の暗号資産(仮想通貨)取引所「Zaif(ザイフ)」で取扱う検討も進めるという。

そして両社はブロックチェーンゲームの共同開発および開発サポートについての検討も開始したとのことだ。

なお昨年12月にカイカフィナンシャルHDは、ブロックチェーンゲーム・NFTサービス開発のCryptoGames(クリプトゲームス)と業務提携し、CryptoGamesの「オアシス」L2ブロックチェーン「TCGVerse」と「Zaif INO」について連携していくことを発表していた。

ちなみに「TCGVerse」はトレーディングカード特化型のチェーンである。

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参考:公式ミディアム
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Myvector

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。