キャシーウッドのアークインベスト、シルバーゲートのポジションをほぼ清算

アークインベストがシルバーゲートのポジションをほぼ清算

米資産運用会社アークインベスト(ARK Investment Management)が、同社保有のシルバーゲートキャピタル(Silvergate Capital Corporation)の株式403,990株を売却したことを1月5日に開示した。シルバーゲートはシルバーゲート銀行(Silvergate Bank)を通じて、暗号資産(仮想通貨)関連サービスを含めた金融業務を展開する金融持株会社である。

シルバーゲートは5日、顧客から預かっているデジタル資産が急減したことを発表。これにより同社の株価は40%以上急落していた。アークインベストは今回この株価急落を受けて、保有するシルバーゲートの株式を売却した。

この売却は、アークインベスト保有のシルバーゲート株をほとんど清算するものとなった。売却した株は資産総額約6億4500万ドルの「ARK Fintech Innovation ETF(ARKF)」で運用していたものとなる。なおアークインベストの旗艦ファンドである約59億ドルを運用する「ARK Innovation fund(ARKK)」は、シルバーゲートにポジションを取っていない。

シルバーゲートでは投資家がFTXの経営破綻を受けて、80億ドル以上の預金を引き揚げた。その後シルバーゲートは従業員の40%を削減することを発表していた。なおシルバーゲートは昨年9月末時点で119億ドルあった顧客預かり資産が、昨年12月末には38億ドルまで減少している。

投資信託評価会社モーニングスター(Morningstar)のデータによるとアークインベストは、2019年11月に初めてシルバーゲートの株式を購入した。

シルバーゲートの株価は5日の昼間の取引で9.2%下がったが、「ARK Fintech Innovation ETF(ARKF)」の株価は0.8%上がった。

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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Wood’s Ark Invest nearly liquidates Silvergate Capital position
Reporting by David Randall; Editing by Josie Kao
参考:ARKFARKK
images:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。