マイクロストラテジーがビットコイン(BTC)追加購入、初の売却も

マイクロストラテジーがBTC売買実施

企業としてビットコインの購入を積極的に進めている米ナスダック上場企業のマイクロストラテジー(MicroStrategy)が、ビットコイン(BTC)の追加購入を12月28日発表した。

これにより同社のBTC保有総数は132,500BTCとなっており、10月の130,000BTCから2500BTCを増やした。なお今までの平均取得価格は手数料や経費をあわせ、1BTCあたり30,397ドルで購入価格は約40.3億ドルになるとのことだ。

なおマイクロストラテジーは今回の発表で、保有するBTCを初めて一部売却したことも明らかにしている。

マイクロストラテジーが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、同社は11月1日から12月21日の間に平均価格約17,871ドルでおよそ2,395BTCを約4,280万ドルの現金で購入し、12月22日に平均価格約16,776ドルでおよそ704BTCを売却し、約1180万ドルの現金を得たとのこと。その後12月24日に平均価格16,845ドルでおよそ810BTCを現金約1360万ドルで購入したという。

12月22日の取引は、マイクロストラテジーとして保有するBTCを売却する初の事例となった。なおこの売却は連邦所得税法にもとづいて過去に得たキャピタルゲイン(資産売却益)と相殺する税金対策のためのものだったのことだ。 たという。

またマイクロストラテジーはクラスAの普通株式の発行が可能となったことを併せて発表している。同社は合計218,575株を発行し、1株当たりの平均総価格を約213.16ドルで販売。10月1日から12月27日までに4640万ドルもの純収益を得たとのことだ。

なおマイクロストラテジーは今年の9月21日にもBTC追加購入を発表しており、その際にも1,000万ドルでおよそ301BTCを購入している。

関連ニュース

マイクロストラテジー四半期決算、ビットコイン減損は約1億円にとどまる

マイクロストラテジー、ビットコインライトニング活用のサービス提供に向け開発者募集

マイクロストラテジー、約9億円分のビットコイン追加購入。合計保有数13万BTCに

マイクロストラテジー、ビットコイン購入目的で最大716億円の株式売却へ

脱税容疑でマイケルセイラーとマイクロストラテジーを訴訟、米司法長官事務所

参考:マイクロストラテジー
images:Paco Freire _ SOPA Images_Sipa U via Reuters Connect

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

広告

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された