ロシア大手銀スベルバンク、金担保のデジタル資産発行

スベルバンク、金担保のデジタル資産発行

ロシアの大手銀行スベルバンク(Sberbank)が、金担保のデジタル金融資産(DFA)の発行を12月26日発表した。発行基盤となったのはスベルバンクが運用・開発する分散型台帳基盤とのことだ。

また貴金属製品の販売・加工・製造を多角的に行うソルファー(Solfer)が出資者として、金担保デジタル金融資産の発行に関わったとのことだ。

なおスベルバンクは、デジタル金融資産を、規制に準拠したデジタルな金融商品だとしている。またデジタル金融資産の発行、記録および流通は、分散型台帳によって行われ、データの保全が保証されているという。また金担保型デジタル金融資産は、金価格によって価格や数量が変動する金銭的な権利を証明する資産とのことだ。

スベルバンク執行委員会第一副委員長のアレクサンドル・ベデヤキン(Alexander Vedyakhin)氏は「今回の取引は市場と実体経済が新しい金融商品に関心を持っていることを示すものです。私たちは当プラットフォームの法人顧客数が急速に増加することを期待しており、デジタル金融資産の商品ラインアップを拡大する計画です」とコメントしている。

ソルファーのCEOのマキシム・ナズメトディノフ(Maxim Nazhmetdinov)氏は「貴金属と非貴金属を扱う私たちは、新しいデジタルゴールドのフォーマットに興奮し、会社のバランスシートを多様化するために、この新しい方法を試してみることにしました。取引は迅速に成立しました。貴金属投資を促進するこの新しいビークルは、市場のニッチなマーケットを切り開くかもしれないと考えています」とコメントしている。

なおロシアは、ロシア議会下院が国営の暗号資産(仮想通貨)取引所の設立へ向けて準備を進めていると現地メディアによって11月に報じられていた。

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参考:スベルバンク
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Galina-Vetertsovskaya

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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