Concordex、170万ドル調達
コンコーディアム(Concordium)ブロックチェーン基盤上、初の分散型取引所(DEX)であるコンコーデックス(Concordex)が、シードラウンドで170万ドル(約2.3億円)の調達を12月20日に発表した。
今回のラウンドには、タカンズラボ(Tacans Labs)、スカイネットトレーディング(Skynet Trading)、セイエルキャピタルキャピタル(Seier Capital)、コンコーディアム(Concordium)が参加した。
コンコーデックスは、幅広い商品とサービスを通じて従来の金融(TradFi)と分散型金融(DeFi)の間のギャップを埋める機関投資家も利用できるレベルの投資プラットフォームとのこと。具体的は、ユーザーに証拠金取引とデリバティブ取引を提供する。
さらに今後コンコーデックスは流動性プロバイダーが資本展開を最適化し、長期的にリターンを最大化することを可能にする適応可能な流動性プールなど、高度な流動性管理サービスを提供する予定とのことだ。またコンコーディアムのファイナリティ機能とシールド機能を利用することで、プラットフォーム上の流動性プールはフロントランニングから保護されることになるという。
ちなみにシールド機能とは、コンコーディアムのウォレットにある、シールドして送金すると送信者及び受信者の金額が秘匿化される機能だ。なおシールド機能を使うと、通常の送金よりも手数料は高くなるという。
またコンコーデックスは、コンコーディアムのエコシステムにクラス最高の自動マーケットメイキング(AMM)をもたらし、プロジェクトがエコシステムで独自のトークンを簡単に立ち上げる機会を提供する。
コンコーデックスの最高製品責任者であるジェームズ・デイヴィス(James Davies)氏は「Concordexは、証拠金取引とプライムブローカレッジのツールを通じてDeFiに真の証拠金取引をもたらし、従来の金融と分散型金融の間のギャップを埋めることになります。このプラットフォームは、世界初のオンチェーン・レバレッジ取引を提供し、最終的にはコンコーディアムが完全に機能するオンチェーン・デリバティブ市場へと発展していくでしょう」とコメントしている。
セイエルキャピタルの創設者であるラーズ・セイヤー・クリステンセン(Lars Seier Christensen)氏は「規制されていない中央集権的な取引所への信頼がますます失われる中、分散型取引所は暗号とブロックチェーン技術の進化における論理的な次のステップです。コンコーディアムは独自の価値提案を提供し、Concordexはエコシステムを前進させるのにふさわしい位置にいます」とコメントしている。
コンコーディアムのCEOであるローン・フォンス・シュローダー(Lone Fønss Schrøder)氏は「コンコーディアムで初の専用DEXを立ち上げることに、私たちは興奮しています。Concordexは、個人ユーザーや機関投資家がコンコーディアムのエコシステムをより利用しやすくすると同時に、資産の管理・保管を可能にするという我々のミッションをさらに後押するでしょう」と伝えている。
Concordex(コンコーデックス)について
コンコーデックスは、コンコーディアム・ブロックチェーン上の先進的な機関投資家向け流動性管理DEX。このプロジェクトは、Web3ベンチャー・ビルダーであるTacans Labsによって構築され、受賞歴のある起業家Mathias Lundoe、業界のエキスパートであるJames Davies、Ivan Ivaschenko、Marie Tatibouetなどのコアチームメンバーによって構成されているなおプラットフォームは、2023年第1四半期にメインネット上でローンチすることを目指している。
ウェブサイト:concordex.io
Tacans Labs(タカンズラボ)について
タカンズラボは、サクソバンクとコンコーディアムの創設者であるデンマークの起業家Lars Seier Christensenと、複数のテックベンチャーで受賞歴のある連続起業家Mathias Lundoe Nielsenが共同設立したTacansのDeFi部門であり、最先端のWeb3企業の構築、資金調達、買収によりブロックチェーンの未来経済に投資するWeb3ベンチャー・ビルダーであります。2021年にスタートした同グループのポートフォリオは、複数のセクターにわたる7つのWeb3企業で構成され、合計評価額は$63M+となっています。
ウェブサイト:tacans.com
Concordium(コンコーディアム)について
コンコーディアムは、プロトコルレベルでユニークなアイデンティティ・レイヤーを備えたパブリックで持続可能なPoSブロックチェーン。 Concordiumは、これまでにない透明性の保証とプロトコルレベルでユーザーID管理を実装して、匿名性を完全なプライバシーに置き換えるために使用されるゼロ知識証明を導入することでプライバシーを損なうことのないオーフンソースプラットフォームを提供する。
公式日本語ツイッター:https://twitter.com/Concordium_JP
Image:iStock/gorodenkoff