ファウンデーションデバイスがポリチェーンらから約9.3億円調達
ファウンデーションデバイス(Foundation Devices)が、ポリチェーンキャピタル(Polychain Capital)主導のシードラウンドで、700万ドル(約9.3億円)の資金調達実施を12月19日発表した。
ファウンデーションデバイスは2020年4月に設立されたボストン拠点の企業だ。主にビットコインと分散型テクノロジーを使いやすくするための製品開発を行っている。
同社の主力製品の「パスポート(Passport)」は、USBデータやワイヤレス通信を使用しないハードウェアウォレット。このウォレットでは、カメラとQRコードを通信に使用することで、ハードコアなセキュリティのもとより安全に通信を行えるという。また同社は、パスポートウォレットを設定・維持・操作するのに役立つモバイルアプリ「エンヴォイ(Envoy)」も開発・提供している。
なお今回のラウンドの他の投資家として、「グリーンフィールド キャピタル(Greenfield Capital)」と「ライトニングベンチャーズ(Lightning Ventures)」と、既存投資家の「サードプライム(Third Prime)」、「ウォーバーグ セレス(Warburg Serres)」、「アンポピュラーベンチャーズ(Unpopular Ventures)」、および決済スタートアップのボルト(Bolt)らが名を連ねている。
今回の資金調達によりファウンデーションデバイスはチーム拡大を続け、シームレスでエンドツーエンドの主権体験をユーザーに提供するオープンソースのハードウェアおよびソフトウェア製品を構築していくとのことだ。
ファウンデーションデバイスの共同創設者兼CEOザック・ハーバート(Zach Herbert)氏は「物理的な世界とデジタルの世界の境界線が曖昧になり続ける中、世界中のユーザーに自由と繁栄の新時代をもたらす分散型製品を提供し続けることに興奮しています。このシードラウンドは、世界初のソブリン コンピューティング プラットフォームを構築するための私たちの旅の始まりに過ぎません」とコメントした。
ポリチェーンキャピタルの創設者兼CEOであるオラフ・カールソン=ウィー(Olaf Carlson-Wee)氏は「私たちは、分散型テクノロジーを通じて自己主権を持つ個人に力を与えるというビジョンの次の段階で彼らをサポートできることを非常に楽しみにしています」と述べた。
ポリチェーンキャピタルは10月、分散型金融(DeFi)プロトコル「ユニスワップ(Uniswap)」を開発するユニスワップラボ(Uniswap Labs)のシリーズBラウンドの資金調達を主導していた。なおこのラウンドでは1.65億ドル(約243億円)が調達されていることが発表されている。
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参考:Foundation Devices
デザイン:一本寿和
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