広島県神石高原町、ふるさと納税で「KawaiiGirl」デザインのNFT提供へ

広島県神石高原町がふるさと納税でNFT提供へ

広島県神石高原町(じんせきこうげんちょう)の「ふるさと納税」返礼品に「KawaiiGirlNFT」のAme-chan(あめちゃん)氏がデザインしたNFTコレクションが提供される。この取り組みに技術支援をした、国内でNFTコンサルティング事業とNFTマーケットプレイスを運営するSBINFTが12月15日発表した。

今回提供されるNFTによって集まった寄付金は、日本の犬の殺処分ゼロを目指して活動する「ピースワンコ・ジャパンプロジェクト」の運営に役立てられるとのこと。

NFTの提供には、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」が「ふるさと納税」制度を活用して行う「ガバメントクラウドファンディング」が利用されるという。この仕組みでは自治体が抱える問題解決のため、「ふるさと納税」の寄付金の「使い道」をより具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した人から寄付を募るとのことだ。

今回の取り組みによるNFTは、「犬と人の共生」をモチーフに全3種類・合計56枚のコレクションが12月16日より提供される予定。NFTのミント(発行/鋳造)はポリゴン(Polygon)のネットワークが利用されるとのこと。

計56枚の内訳としては、限定1枚で寄付金額120万円のオリジナルNFT、限定5枚で1枚あたりの寄付金額50万円の複数枚アートNFT、限定50枚で1枚あたり寄付金額12万円のジェネラティブアートNFTとなっている。

寄付申し込みには、暗号資産(仮想通貨)ウォレットのメタマスク(Metamask)が必要になる。

なお他にも「ふるさと納税」返礼品としてAme-chanデザインのNFTが大阪府泉佐野市から提供されている。泉佐野市のふるさと納税特設サイト「さのちょく」限定で、寄付金額 12 万円につき1点の提供となっている。このNFTは泉佐野市をテーマに描いたジェネレーティブアート作品で合計50種類が用意されているとのことだった。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

関連ニュース

マイクリNFTが「ふるさと納税」返礼品に、北海道余市町

ふるさと納税でNFT、「ふるさとチョイス」がLINEブロックチェーン活用

日本円ステーブルコインJPYC「ふるさと納税」に対応、徳島県海陽町で

【取材】ローソンがNFT参入、SBINFTと「LAWSON TICKET NFT」を提供へ

SBINFT、バンタンの卒業証書をNFTで発行

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。