コインチェック、XRP保有者への「Flare Networks(FLR)」付与を1月に決定

コインチェックがFLR付与の予定を発表

国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェック(Coincheck)が、暗号資産フレア(FLR)付与についての続報を12月12日発表した。

FLR付与対象となるのは同取引所のリップル(XRP)保有ユーザーだ。2023年1月9日に予定されているフレアネットワークス(Flare Networks)のトークン配布イベントから「2週間以内」に付与を行うとしている。ただし現状でユーザーへのFLR付与の詳細な日時は未定とのこと。

またコインチェックでのFLR取扱い開始日なども含め、今後のスケジュールについては決定し次第、改めて通知を行うとのことだ。

なおFLR付与の条件として「スナップショット(2020年12月12日9:00)時点においてコインチェックでXRPを保有していること」、「FLR付与時点でコインチェックの口座を通常利用できること」が挙げられている。

なおコインチェックと同様に、FLRを1月9日から「2週間以内」に付与すると表明している国内取引所は、ビットバンク、SBI VCトレード、ビットポイントジャパン、ビットフライヤーの4社である。

またGMOコインについては同取引所のXRP保有ユーザーに対しFLR付与を行う予定であると発表しているが、付与日と取扱い開始日については決定次第改めて通知を行うとしている。

またフレアネットワークスからのFLRエアドロップ対象となるフォビジャパン、DMM Bitcoin、サクラエクスチェンジビットコイン(バイナンスジャパン)については、記事執筆時点(12/14 12:30)ではまだFLR付与について発表を行っていない。

フレアネットワークスとFLRについて

フレアネットワークスは、XRP上にスマートコントラクト機能を導入することを目的として構築された分散型ネットワークである。イーサリアム・バーチャル・マシン(EVM)を統合したネットワークを構築することでスマートコントラクトの実行を可能にし、ネットワーク上で分散型アプリケーションエコシステムを展開することを目指している。FLRはフレアネットワークのネイティブトークンであり、トランザクション手数料の支払いやガバナンス投票に使用することができる。

フレアネットワークスは2020年8月にネイティブ及びガバナンストークンであるFLR(旧Spark:スパーク)をXRPと同量発行してXRP保有者に1:1の割合でエアドロップ(付与)することを発表していた。それにあたり2020年12月12日グリニッジ標準時00:00(日本時間午前9時)時点におけるXRP保有量に対するスナップショット(権利確定日)に基づいて段階的に付与するとしていた。

このトークン付与(エアドロップ)について、当時FLRの上場承認がされていなかった国内各取引所はフレアネットワークスと協議を行っていた。

その協議の結果FLRトークン付与に関しての合意条件として、「2023年6月12日までに日本暗号資産取引業協会(JVCEA)と金融庁(FSA)に上場承認された場合、当該の国内事業者はFLRトークンを請求しリップル(XRP)保持者(当該各取引所のXRP保有の付与対象ユーザー)に分配する」ということになっていた。

なおフレアネットワークスのテストネットとなるソングバードのネイティブトークン「Songbird(SGB)」についても「SGBトークンがJVCEAとFSAに上場承認された場合に、フレアネットワークスから当該の国内取引所に対して付与される」という条件になっている。

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参考:コインチェック
デザイン:一本寿和
images:iStocks/bagotaj・-strizh-

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者