DEAとYGG SEAが提携、東南アジア市場の拡大へ

DEAとYGG SEAが提携

シンガポール拠点でブロックチェーンエンターテインメント事業を展開するDigital Entertainment Asset(DEA)とイールドギルドゲームスサウスィストアジア(Yield Guild Games Southeast Asia:YGG SEA)が戦略的パートナシップ締結を12月8日発表した。

今回の提携により両社は、東南アジア地域におけるGameFiの市場拡大・普及に向けた協業を進めていくとのことだ。

DEAは「遊んで稼ぐ(Play to Earn:P2E)」型のGameFi(ゲーム×金融)プラットフォーム「PlayMining(プレイマイニング)」を運営する企業だ。2020年5月からサービス提供しているゲームタイトル「JobTribes(ジョブトライブス)」に加え、2022年には「Cookin’ Burger(クッキンバーガー)」「Dragon Ramen(ドラゴンラーメン)」「Graffiti Racer(グラフィティレーサー)」「Lucky Farmer(ラッキーファーマー)」の4タイトルをローンチしている。

なお「PlayMining」は上記5つの「P2E」ゲームタイトルの他、DEAが発行する暗号資産(仮想通貨)ディープコイン(DEP)と独自のNFTマーケットプレイスから構成されている。現在「PlayMining」は、およそ100カ国以上から250万人を超えるユーザーが利用しており、東南アジア地域で多くのユーザー数を獲得するプラットフォームとして成長しているという。

ちなみにディープコインは国内暗号資産取引所において、ビットポイントジャパン、オーケーコインジャパン、フォビジャパンで取り扱われている。

またYGG SEAは世界最大のDAO(分散型自律組織)型ゲーミングギルド「Yield Guild Games(YGG)」のサブDAOで、マレーシア・インドネシア・ベトナム・タイなどの東南アジア地域を中心にYGGの世界的拡大戦略を行っている。地域内での複数のP2Eゲーム支援及び様々な活動を行っている。

ちなみに「Yield Guild Games」のユーティリティートークンYGGは、イールド・ファーミング(DeFi(分散型金融)サービスに暗号資産を預けて、流動性を提供する見返りに金利や手数料収入がもらえる仕組み)や、同社が提供する独占コンテンツへの支払いなどに利用できる。

具体的な提携内容として両者は、東南アジア地域における「PlayMining」のマーケティング・プロモーション活動を共同で実施し、YGG SEAが東南アジア各国に有するコミュニティに対して「PlayMining」のコンテンツを届ける他、各国でのオフラインイベント及び質問会などの施策を通じ、GameFiに触れたことのないweb2ユーザーへのアプローチを行っていく予定とのこと。

また提携の一環として、「PlayMining」のゲームがYGG SEAのゲームプラットフォーム「yggsea.io」に掲載されるという。さらにプロモーションと並行し、東南アジアの貧困地域におけるチャリティー活動でも連携し、GameFiの市場拡大に向けた土壌づくりや啓蒙活動に繋げるとしている。

DEAのCSO(Chief Strategy Officer)である興梠立哉氏は「今回のパートナーシップによって、PlayMiningのゲームをYGG SEA のプラットフォームを通じて、幅広いコミュニティに届けられることを光栄に、そして、誇りに思います。PlayMiningのプラットフォーム上では、ユーザーが公正にデジタルアセットを所有することができ、ゲームを通じて利益を得ることも可能です。今回の提携を通じて、こうしたユーザーへの利益還元を東南アジアをはじめとする世界のユーザーにさらに拡大してまいります。また、私たちは世界中の支援が必要な人々のサポートにも以前から注力しており、今後、YGG SEAと協力してさらに活発なチャリティー活動を行っていくことを楽しみにしています」とリリースでコメントしている。

YGG SEAの共同創業者兼インドネシアカントリーマネージャーのアイリーン・ウマル(Irene Umar)氏は「DEAをパートナーとして迎え、私たちのコミュニティにPlayMiningのゲームを届けられることを大変嬉しく思います。私たちYGG SEAは、東南アジアのすべての人々をweb3ゲームの世界に導く役割を担っていることを誇りに思っています。ゲームを愛している人々に無料でNFTを貸し出し、誰もがブロックチェーンゲームをプレイして暗号資産を獲得できるようにします。また、私たちがネットワークを有する多くのコミュニティと連携し、PlayMiningが提供するゲームを通じて様々な機会を広げていくことをお約束します」とリリースで述べている。

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参考:Digital Entertainment Asset Pte.Ltd

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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