イーサリアム、次期大型アップグレード「シャンハイ」は来年3月目標に

シャンハイアップグレードは来年3月目標に

イーサリアム(Ethereum)メインネットの大型アップグレード「シャンハイ(Shanghai:上海)」実施の暫定目標時期が、来年2023年3月に設定された。イーサリアム開発者会議「Ethereum Core Devs Meeting #151」で12月8日に合意された。

この合意はあくまでも暫定的なものとなるため、最終的な日時の決定は改めて行われることになる。

なお「シャンハイ」では、9月の大型アップグレード「マージ(The Merge)」以前よりビーコンチェーン(PoSのチェーン)にステーキングされているイーサ(ETH)とステーキング報酬の引き出しのロックを解除する改善提案「EIP-4895」が注目されている。なおこの機能追加にはハードフォークを伴う大型のアップグレードが必要であることが分かっている。

また先月にはこの「EIP-4895」の他、改善提案の中心となっていた「EIP-4844」の「プロトダンクシャーディング(proto-danksharding)」が「シャンハイ」で実装されることが検討合意されていた。しかし、この改善提案については「シャンハイ」後、来年の第3四半期に予定されているハードフォークの際へと実装が見送られている。

なお「プロトダンクシャーディング」はイーサリアムのノードが一時的にオフチェーンデータにアクセス可能になる技術である。これによりネットワークスループットが向上し、トランザクション料金の削減やスケーラビリティが大幅改善し、レイヤー2ネットワークがより低コストでトランザクションを発行可能になることが期待されている。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/BlackSalmon

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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