米ワーナーミュージックとポリゴンとLGNDが提携、「LGND Music」ローンチへ

米ワーナーミュージックとポリゴンとLGND.ioが提携

米大手音楽エンターテイメント企業ワーナー・ミュージック・グループ(Warner Music Group)が、ポリゴン(Polygon)及び、NFTの音楽プラットフォームを開発する「LGND.io」と3社で、複数年のパートナーシップを締結したと12月6日発表した。

3社は共同で、新しいweb3プロジェクトとして「LGND Music」という音楽及びコレクタブルプラットフォームを2023年1月にローンチする予定だ。また、同プラットフォームにはワーナー・ミュージック・グループ傘下のダンスレコードレーベルであるスピニン・レコード(Spinnin’ Records)とのコラボレーションも予定しているとのことだ。

発表によると「LGND Music」は、あらゆるブロックチェーンからのデジタルコレクティブルをサポートし、消費者が「Virtual Vinyls」と呼ばれるデジタルコレクティブルを外出先で再生できるようにする、音楽とコレクティブルのプラットフォームとのことだ。

また、ワーナー・ミュージック・グループの一部アーティストは、アプリ及びデスクトッププラットフォームでデジタルコレクティブルを発売し、特別コンテンツや体験を提供できるようになるという。なお、同プラットフォームはポリゴン基盤を採用するが、他のブロックチェーンのデジタルコレクティブルにも対応し、誰でもネットワークにアクセスが可能だとしている。また低いガス代で迅速なトランザクションを提供する予定とのことだ。

LGND MusicのCEOであるマイケル・ロックウェル(Michael Rockwell)氏は「私たちは、世界中の情熱的な音楽愛好家のためにクラス最高のブロックチェーン体験を提供するため1年以上取り組んできた。ポリゴンのエコシステムの強力なサポートにより、私たちは音楽業界全体の進化を支援する態勢を整えている」と述べた。

ワーナー・ミュージック・グループの最高デジタル責任者兼事業開発担当EVPであるオアナ・ルクサンドラ(Oana Ruxandra)氏は「進化するテクノロジーが音楽業界を変え、挑戦する方法に、非常に興奮している。アーティストがファンと交流し、そのファンを収益化するための未開発の可能性には計り知れないものがある。3社のパートナーシップは、私たちのアーティストがweb3テクノロジーを使って実験し、コミュニティを発展させるのに役立つだろう」とコメント。

ポリゴンスタジオ(Polygon Studios)のCEOのライアン・ワイアット(Ryan Wyatt)氏は「web3はアーティストとファンの両方にとって、音楽業界を変革する力を持っている。私たちが音楽を所有し体験する方法は進化しており、分散型技術やコレクタブルを完全に取り入れることで、今回の3社のパートナーシップは音楽業界にとって画期的な出来事になるだろう」と述べている。

ワーナー・ミュージック・グループ(Warner Music Group)は今年9月、NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)と提携したことを発表していた。この提携により、ワーナーミュージックグループの一部のアーティストはweb3でファンコミュニティを構築、拡張するためのNFTドロップの専用ページを持つことになるとのこと。オープンシーのチームがアーティストのNFTプロデュースの役割も担う予定だとしていた。

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参考:ワーナー・ミュージック・グループ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Who_I_am・Chan2545

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者