ニア財団、南米大手食品加工「グルポ・ヌトレサ」と提携

ニア財団が南米大手食品加工会社と提携

レイヤー1ブロックチェーンのニアプロトコル(NEAR Protocol)の非営利財団であるニア財団(NEAR Foundation)が、南米大手食品加工会社のグルポ・ヌトレサ(Grupo Nutresa)との提携を12月1日発表した。

なおこの提携は、スペインのブロックチェーン関連企業ピアシスト(Peersyst Technology)の支援を通じて確立されたとのことだ。

グルポ・ヌトレサはコロンビア拠点の食品加工コングロマリットだ。同社は国内外で食肉、クッキー、チョコレート、コーヒー、アイスクリーム、パスタなどの製品を販売している。

今回の提携によりグルポ・ヌトレサは、オープンソースのポイントプログラムをニア上で構築できるようになるという。

これによりグルポ・ヌトレサの顧客は、より自律的なポイント管理が可能となり、セキュリティも強化され、ポイントを盗まれたり拒否されることなく、効率的にポイントを移動させられるという。

また顧客は複数のアカウントやプラットフォーム用に異なるログインを作成する必要もなくなるため、特典システム全体の使いやすさ及びアクセス性が向上するとのことだ。

またグルポ・ヌトレサは今回の提携をきっかけに、コロンビアとラテンアメリカで100万人の顧客を獲得することを長期的に目指すとしている。

ニア財団のCEOであるマリーケ・フラマン(Marieke Flament)氏は「ラテンアメリカ最大の多国籍企業の1つであるグルポ・ヌトレサと提携し、同社初のweb3ロイヤルティプログラムを通じて、業界をリードする手助けができることを嬉しく思う」とリリースで述べている。

またグルポ・ヌトレサのデジタル・トランスフォーメーション・リーダーのファビアン・アンドレス・レストレポ(Fabián Andrés Restrepo)氏は「私たちの目的は、人々がブランドによって認められ、評価されていると感じることです。私たちが最も興味があるのはこのサービスが、大きな還元オプションと価値を提供し、顧客の夢の実現を支援する機会になることだ」と述べ、グルポ・ヌトレサにとってニアがロイヤルティ戦略を展開・実行するための重要なパートナーであると結んだ。

ニア財団による最近の企業提携として10月にグーグルクラウドとの提携を発表していた。このパートナシップによりグーグルクラウドは、ニア財団からの助成金受給者に対し技術的サポートを提供するとしていた。また同ブロックチェーン上でのweb3プロジェクトやdApps(分散型アプリケーション)の開発、拡張を支援していくことも発表していた。

また7月には暗号資産(仮想通貨)やデジタル資産を扱うカストディ企業大手のビットゴー(BitGo)と提携している。これによりビットゴーは、ニアプロトコルのネイティブトークン「NEAR」を保有する初のカストディ企業になっている。

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参考:NEAR
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ismagilov

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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