アニモカブランズ、20億ドル規模のメタバース/NFTファンド設立へ=報道

アニモカがメタバースファンドを設立へ

香港拠点のブロックチェーンゲーム開発企業アニモカブランズ(Animoca Brands)が、メタバースおよびNFT分野へ投資する最大20億ドル規模のファンドを立ち上げ予定であることを11月30日に日経新聞が報じた。アニモカ共同創業者であるヤト・シウ(Yat Siu)氏が同紙のインタビューで明かした。

このファンドでは、メタバースやNFTの分野におけるグロースステージからレイトステージのスタートアップを対象に投資を行うという。なお投資先企業に対する地域的な制限はないとのこと。

また同ファンドは2023年に最初の投資を予定しているとし、10億ドル(約1368億円)から20億ドル(約2733億円)規模のファンドを目指すとのことだ。

ただし、報道によると同ファンドの資金調達は行われておらず、シウ氏とファンドマネジャーを務めるパートナーで「アニモカキャピタル」を設立し、今後資金を集めるという。

アニモカブランズは、ブロックチェーンとNFTを利用して、主にゲームのプレイヤーやメタバースのオンラインユーザーにコンテンツを提供する香港拠点の企業だ。オープンシー(OpenSea)やダッパー・ラボ(Dapper Labs)、イールド・ギルド・ゲームス(Yield Guild Games)、スター・アトラス(Star Atlas)、アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)など、世界で注目されているNFT及びメタバース関連企業150社以上に対して積極的に投資も行っている。

今年1月にはリバティ・シティ・ベンチャーズ(Liberty City Ventures)主導の元、約410億円(約3億5,900万ドル)を調達。7月にはリバティ・シティ・ベンチャーズを始めとした投資家らから7,532万ドル(約102.5億円)の資金調達を実施し、アニモカの評価額は約8,029億円(59億ドル)になっていた。

なおアニモカブランズは、日本における戦略的子会社としてアニモカブランズジャパン(Animoca Brands 株式会社)を昨年10月に設立し、今年1月に、シードラウンドで約11億円の資金調達を完了している。なおシードラウンドのへの出資ファンドには講談社、西日本鉄道、三井住友信託銀行らが参加。そして アニモカブランズジャパンは今年8月には三菱UFJ銀行とアニモカブランズから61.5億円の資金調達を発表していた。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/Максим-Ивасюк・kasezo

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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