職人文化の継承×伝統工芸ブランド創出「WAKONプロジェクト」、FiNANCiEでトークン発行

WAKONプロジェクトがFiNANCiEでトークン発行

次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」が、wakonart発足の「WAKONプロジェクト」始動および、同プロジェクトのトークン新規発行と販売開始を11月25日発表した。

「WAKONプロジェクト」は、世界に誇るべき日本の伝統工芸の在り方と関わり方についてみんなで考え、アップデートしていくことを目指すプロジェクト。Z世代目線のコンテンツで日本文化の継承に取り組む学生起業家の白江勝行氏が発起人だ。なお同プロジェクトを発足したwakonartは、日本文化に特化した企画クリエイティブ事業を展開する企業だ。

同プロジェクトでは、カルチャー・テクニック・アート・ファッションといった側面で、日本文化や伝統工芸の魅力を内外に発信すると同時に、『コミュニティ主体の伝統工芸商品開発スタジオ』として『Wakon』の名で展開するIP創出を掲げているという。

そして同プロジェクトはトークン発行およびトークン保有者が参加できる「FiNANCiE」内のコミュニティを活用し、超絶技法を持つ全国の伝統工芸職人と一般ユーザーが垣根を超えて関わり合い、その証となるオリジナルアイテムづくりやコンテンツ制作にチャレンジするとのこと。

トークン販売によるファンディングで集まった支援金は、オリジナルアイテム企画・開発に利用するという。コミュニティ内でオリジナルアイテムの制作過程を共有し、完成した作品の優先購入権をトークンホルダーに付与することが予定されている。

トークン購入者は特典として、コミュニティ運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。投票はトークン保有数に応じて投票数が多くなる仕組みや保有しているトークン数の割合によって抽選特典の当選確率が変動する仕組みとなっている。また一定のトークンを保有しているサポーターには限定の特典も提供されるとのこと。なお「FiNANCiE」で発行されているトークンは、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

「WAKONプロジェクト」のトークン初回販売は、11月25日11:00から開始しており1月31日20:00まで実施される予定だ。

なお「WAKONプロジェクト」のトークン販売メニューはお試しコース10,000pt、スタンダードコース50,000pt、プレミアムコース100,000pt、スポンサーシップ(ゴールド)300,000pt、数量限定:スポンサーパック500,000pt、スポンサーシップ(プラチナ)1,000,000ptの計6点が用意されている。

購入者には購入pt分のトークンが付与される他、前述した「トークン保有者限定コミュニティへの参加」、「投票企画・抽選応募への参加権」、「工房見学・体験イベントへの参加権」、メニューに応じた「伝統工芸アイテム」そして「初回販売記念のオリジナルNFT」などが付与される。

なおFiNANCiEポイント(pt)は、FiNANCiEプラットフォーム上でのみ使用できるポイントのことで1pt=1円で購入できる。

「あたらしい経済」編集部は今回の取り組みに関して、株式会社wakonart代表 白江勝行氏より以下のコメントを得た。

『当社は「日本文化を未来と世界に」をビジョンに掲げるculture-tech領域のベンチャー企業です。トークンを活用した未来の商品開発と後継者育成を実現し、私が大好きな伝統工芸のサステナブルなエコシステム形成を皆様と実現したいです。そして日本独特の精神「和魂 WAKON」を世界のIPへと育て上げ、日本のモノづくりがより世界で高く評価される未来を共創したいです。まずは第一歩を「FiNANCiE」にてスタートします。応援よろしくお願い致します』

関連ニュース

沖縄の農業生産法人クックソニア「畑人3.0プロジェクト」、FiNANCiEでトークン発行

三島のウイスキートークン「key3」とは? FiNANCiEで実現目指す世界一のウイスキーと地方創生

見届ける畜産×食育の「KYUKON WAGYUプロジェクト」、FiNANCiEでトークン発行

仮想都市「神椿市」の「KAMITSUBAKI DAO」、FiNANCiEでトークン発行

美ら海ゴミゼロプロジェクト、FiNANCiEでトークン発行

images:iStocks/TaiChesco・Lidiia-Moor

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

広告

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している