野村證券らのコマイヌ、ドバイ暗号資産規制当局よりライセンス取得

コマイヌ、VARAよりライセンス取得

機関投資家向けに暗号資産(仮想通貨)などのデジタル資産のカストディサービスを提供するコマイヌ(Komainu Holdings Limited)が、ドバイ首長国の暗号資産規制当局(VARA)よりMVPライセンスを取得したと11月22日発表した。これは今年7月に受けていた暫定承認につづく動きとなる。

これによりコマイヌは、ドバイを含むアラブ首長国連邦(UAE)の機関にデジタル資産カストディ(保管)および暗号資産(仮想通貨)管理サービスを提供できるようになったとのことだ。これによりコマイヌは、VARAからMVPライセンスの認可を受けた初の機関投資家向けデジタル資産カストディアンとなるという。

コマイヌは野村證券、デジタル資産セキュリティ会社のレジャー(Ledger)、デジタル資産マネージャーのコインシェアーズ(CoinShares)のジョイントベンチャーだ。

またVARAは、今年3月9日に公布されたドバイ暗号資産規制法により設置された暗号資産事業に関する規制当局だ。ドバイを含むアラブ首長国連邦(UAE)の暗号資産サービスプロバイダーのライセンス発行やコンプライアンス体制監督をする他、暗号資産取引所とサービスプロバイダーを規制して消費者保護を確保している。

VARAの会長ヘラル・サイード・アル・マリ(Helal Saeed Al-Marri)氏は「責任ある暗号資産への参加に対する世界的評価が高まっている現在、私たちは、規制体制のMVP段階に、当社初のtradFi VASPであるコマイヌを参加させることを嬉しく思う。当社は信頼できるグローバルな金融機関のVA専門ベンチャー企業の参加により、安全な市場運営のための相互運用指針とリスク軽減の手段を構築するチャンスを得たのだ」と述べている。

コマイヌのCEOニコラス・ベルトラン(Nicolas Bertrand)氏は、VARAから完全なMVPライセンスを取得したことで、中東・アフリカ地域でサービスが開始となると語り、「金融機関が安全で規制された暗号資産カストディサービスに頼りながら、暗号資産へのエクスポージャーを獲得できるように支援することを楽しみにしている」とコメントした。

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参考:KOMAINU
デザイン:一本寿和
images:iStocks/boku0203・kurmyshov

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者