Thirdverse、MZ Web3ファンドらから約20億円調達
ブロックチェーンゲームやVRゲームを開発するThirdverseが、約20億円を調達したことを11月22日に発表した。今回の資金調達は、前澤友作氏が率いるMZ Web3 ファンドがリードした。その他の投資参加者は8DAO、B Dash Ventures、double jump.tokyo、Fenbushi Capital、FLICKSHOT、Holdem Capital、KUSABI、OKCoinJapan、OKX Ventures、Yield Guild Gamesだ。
今後、同社はゲームクリエイターを中心にグローバルでの採用強化を行い、ブロックチェーンゲーム・VRゲームの新規開発に注力していくとのことだ。ちなみに2023年にかけて10本以上のブロックチェーンゲームのリリースを予定しているという。
同社は2022年1月にブロックチェーン関連事業を管轄する子会社であるSWORD PTE. LTD.をシンガポールに設立した。そして3月にはドリコムと、4月にはKLabの戦略子会社BLOCKSMITH&Co.と、ブロックチェーンゲームの開発・運営に関する基本合意契約締結を発表している。また9月に元・ディー・エヌ・エー代表取締役社長の守安功氏が事業部長に就任し、10月にはBLOCKSMITH&Co.との共同開発による新感覚ブロックチェーンゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」を発表した。同社はアンバサダーとしてプロサッカー選手の長友佑都氏を起用している。
ちなみに「キャプテン翼 -RIVALS-」は2022年内にローンチする予定であり、トークンのIEO(Initial Exchange Offering)も実施する計画となっている。そして今月同社はポリゴンスタジオ(Polygon Studios)と提携し、キャプテン翼ゲームにポリゴン(MATIC)を採用することも発表した。
MZ Web3 ファンドの前澤友作氏は「ブロックチェーンゲームやVRゲームを通じて世界中のユーザーに日本のIPを届けるThirdverseさんに出資させて貰いました。ブロックチェーンゲームの魅力は、DAOを通じてユーザー同士、または運営とユーザーがインタラクティブに交流して一緒にゲームを創り上げていく体験にあると思います。 先日発表のあったキャプテン翼のブロックチェーンゲーム『キャプテン翼 -RIVALS-』も是非遊んでみて欲しいです。國光さん率いるグローバルチームで、日本から世界に挑戦するThirdverseを応援しています!」とコメントしている。
Thirdverse代表取締役CEOの國光宏尚氏へ取材
「あたらしい経済」編集部は、Thirdverse代表取締役CEOの國光宏尚氏へ取材を行った。
–FTX破産が短期的にGameFiへ与える影響、そしてGameFi市場の見通しについて説明していただけますか?
短期的にはもちろんネガティブだと考えています。ただ、新規のユーザーが参入するコストがフィアットベースで安くなるので、より多くの新しいユーザーの参加を促す機会になるとも考えております。
Thirdverseは BLOCKSMITHさんと共同開発で『キャプテン翼-RIVALS-』をローンチします。多くのユーザーに楽しんでもらえるゲームを作り出すことが、冬の時代を終わらせる鍵になると信じています!
未来は予想するものではなく創造するもの。皆んなで協力して新しい時代を切り拓いていきましょう!
参考:Thirdverse