バイナンスCZ、FTX破産の影響受けたプロジェクト支援の「事業再生基金」設立を表明

バイナンスが業界支援の「事業再生基金」設立へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のCEOである「CZ」ことチャンポン・ジオ(Changpeng Zhao)氏が、「事業再生基金(industry recovery fund)」の設立予定を11月14日に発表した。

このファンドは、破産に追い込まれたFTXによって発生している流動性危機にあるプロジェクトを支援するもの。CZ氏は「FTXによる悪影響がさらに連鎖するのを防ぐため」と同ファンド設立の目的を述べている。

なお「事業再生基金」の詳細については近日中に発表するとされている。現状において支援を受けたいプロジェクトはバイナンスの投資部門「バイナンスラボ(Binance Labs)」にて連絡を受け付けているとのこと。

このファンドは主にブロックチェーンや暗号資産業界の事業再生を主にしたものと想定できるが、それら業界以外で出資を希望する企業があれば、CZ氏はそれを「歓迎する」とコメントをしている。

一連のFTXに関する業界の状況を受けCZ氏は同日14日、インドネシア・バリ島で開催された会合で「最近の動向を考えると業界には明確な規制が必要」との認識を示している。

そこでCZ氏は「この業界には消費者を保護し、全ての人を守る役割があると思う。つまり、規制当局だけではない。規制当局にも役割はあるが、100%彼らの責任ではない」とも語っている。

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images:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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