SECゲンスラー委員長、米国規制に準拠しない暗号資産業界を非難、FTXの混乱で

SEC委員長、米国規制に準拠しない暗号資産業界を非難

明確な米国の規制に著しく準拠しない暗号資産業界には、より良い暗号資産(仮想通貨)投資家の保護が必要だと、米国証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長が、11月10日にCNBCのインタビューで伝えた。

ゲンスラー氏は「滑走路がなくなってきている。世界中の投資家が傷ついている」と述べながら、暗号資産関連企業の協力を呼びかけた。

世界最大の暗号資産取引所の1つであるFTXは、バイナンスがFTXの救済取引を断念したことで崩壊の可能性が懸念され、暗号資産業界は不安定な状況が続いている。

ゲンスラー氏は以前から、暗号資産業界の未開拓領域、いわば「ワイルドウエスト(Wild West)」は、より積極的に規制されるべきであると主張してきた。

そして同氏は今年9月に、暗号資産取引を支援する企業はSECに登録するべきであり、利益相反を緩和するために事業を別の法人に分割する必要性も示唆していた。

また数カ月前に、SECは取引所「FTX.com」の顧客資金の取り扱いと暗号資産の貸し出しに関する調査を開始している。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
 (Reporting by Niket Nishant in Bengaluru)
翻訳:竹田匡宏(あたらしい経済)
images:Reuters

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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