「GYEN」と「ZUSD」、ステラにマルチチェーン展開
ステーブルコイン「ジーエン:GYEN(GYEN)」および「ZUSD(ZUSD)」が、ステラネットワーク上で発行開始したことが11月10日発表された。両銘柄ともにイーサリアム(Ethereum)ネットワークを利用しERC-20規格のトークンとして発行されていたが、今回ステラにマルチチェーン展開することになった。
「GYEN」および「ZUSD」は、GMOインターネットの連結会社で米国現地法人のGMO-Z.com Trust Company(GMOトラスト)が発行するステーブルコイン。
「GYEN」は、米銀行法規制を遵守した円ペッグ通貨(法定通貨の日本円に担保された法定通貨担保型)。また「ZUSD」は同じく米銀行法規制遵守の米ドルペッグ通貨(法定通貨の米ドルに担保された法定通貨担保型)である。なお共に日本国外で流通しており、日本国内居住者への販売はされていない。
今回のステラ対応は、GMOトラストがステラ開発財団(Stellar Development Foundation)と提携したことにより実現したとのこと。
GMOトラストのCEOである中村健太郎氏は『法定通貨をブロックチェーンベースのレールに繋げていく中で、「GYEN」と「ZUSD」をステラネットワークに発行できたことを嬉しく思っています。 ステラネットワークにてステーブルコインを提供開始することは、イーサリアムよりも高速で安価、かつ拡張性の高いソリューションを求めるお客様にとっても、非常に喜ばしいことです』とコメントしている。
「GYEN」と「ZUSD」は昨年3月にリキッドグローバル(Liquid global)、9月にINXに上場している。「GYEN」については昨年5月にバイナンス(Binance)、同11月には米コインベース(Coinbase)にも上場している。なおバイナンスに関しては上場時の急激な価格高騰のため取引停止となり、現在も取扱は停止されている。
また「GYEN」はユニスワップV3(Uniswap V3)やスシスワップ(SushiSwap)といったDEX(分散型取引所)でも取り扱われている。
現在の「GYEN」の時価総額は約27.2億円で「ZUSD」は約2億円となっている。
なお「GYEN」と「ZUSD」の価値の裏付となる資産の証明は、外部の公認会計士が行っており、連邦預金保険公社(FDIC)の被保険銀行に保管されている法定通貨による裏付けがされていることを公的な監査により証明した上で、毎月監査レポートを通じて開示しているとのことだ。
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参考:GMO
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