メタマスク、トークンブリッジの最適ルートを提案・実行する「MetaMask Bridge」発表

メタマスク、トークンブリッジの最適ルートを提案・実行する「メタマスク・ブリッジ」発表

web3ウォレットのメタマスク(Metamask) を提供するコンセンシス(Consensys)が、ポートフォリオ一覧表示サービスである「ポートフォリオDapp(Portfolio Dapp)」内の機能のひとつとして、トークンブリッジの最適ルートを提案および実行する「メタマスクブリッジ(MetaMask Bridge)」を11月9日に発表した。

メタマスクブリッジは異なるチェーン間でのトークン交換(たとえばイーサリアム上のETHからポリゴン上のWETHへの交換など)の際に複数のブリッジプロバイダーの中から最適なルートを選出し、実行する機能だ。

ユーザーはポートフォリオDappにメタマスクウォレットを接続し、交換元ネットワークと交換先ネットワーク、トークンの種類および量を設定する。すると自動的に最安ルートと最速ルートが表示され、ユーザーはその中から好きなルートを選ぶだけで、交換が実行される。

対象となるネットワークはイーサリアム、アバランシェ、バイナンス・スマート・チェーン、ポリゴンの4つあり、対象となるトークンはETH、WETH、標準的なステーブルコイン(DAIなど)、対象ネットワークのネイティブトークン(MATICなど)となっている。また、1回のブリッジの上限金額は1万ドルとのことだ。

メタマスクブリッジのインフラにはソケット(Socket)とリーファイ(LI.FI)という2つのブリッジアグリゲーター(ブリッジの検索システム)が採用されている。また、検索対象となるブリッジは、安全性と信頼性を考慮し選出された、コネクト(Connect)、ホップ(Hop)、セラーcブリッジ(Celer cBridge)、ポリゴン・ブリッジ(Polygon Bridge)の4種類となっているとのこと。

メタマスクブリッジは現在ベータ版が公開されており、ベータ版期間中はメタマスクに対する手数料無しで利用できるとのことだ。

なおメタマスクは今年9月にポートフォリオ一覧表示サービスであるポートフォリオDappを発表した。また今月3日にはNFTBankと提携し、ポートフォリオDapp上でNFT価格推定機能を実装したことを発表している。

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参考:MetaMask
images:iStocks/metamorworks

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この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。